川口由一さんの実地指導

2002年10月13日の指導の一部です。 

今日は、稲刈りの指導です。まず、稲を刈る時期ですが、穂の茎の3分の2が黄色く枯れてきて、なおかつ、水田の稲全体の3分の2がそのような穂の状態になったときが適期です。稲には、早稲、中手、晩生とありますが、中手のトヨサトでここ赤目では、10月末ぐらいが刈り時です。 農作業は単純作業で、段取りよく、合理的に作業をすることで、作業時間が大幅に違ってきます。3列を順序良く刈っていきます。この田の場合は、6株を1束(1株の大きさにより3から10株を1束とする)にしましたので、1回に2株を刈って、自分の左側に置き、後2回を扇形にその上に置きます。
 
順序良く3列を刈って、左側に並べていきます。(2株×3回=6株/束) 刈る列を変えた場合、最初に刈って並べた稲との間を人が通れるよう隙間を開けて次の列の稲を並べていく。(後の作業を考えて)
 
 
1束にくくるためのワラを3、4本を斜交いに置いていく。 ワラはこのように持って、1束にくくる。
 
 
稲木を南北の方向に立てます。(日光がよく当たるように) 作業がしやすいように稲は写真のように移動しておきます。
 
 
稲木はハの字型に立てます。 場所が決まったら打ちつけます。
 
 
縄でくくります。 端の支えを打ち付けます。
 
 
縄でくくります。上に乗せる丸太はくくる必要がありません。 1束を1対2に左右に開いて少ない方を手前にして稲木に乗せ、次に左右を逆に開いて、交互に稲木に乗せていきます。こうすることによって4方向に稲が分かれ充分に乾燥できます。
 
 
最後にすずめよけに糸を張ります。 小麦を播きます。撒く量は1反当たり8升です。撒く時期は10月末が適期です。あまり早く撒くと成長しすぎて冬場の寒さに負けるそうです。
 
 
麦を播いた後、きっちりと除草をします。特に冬草のからすのえんどうはきっちりと除草します。 ダイコンとニンジンの手入れ。ニンジンは5cm間隔くらいに間引き。草刈は草丈4〜5センチで。
 
 
補いにヌカと油粕半々を撒く。 タマネギの苗床の除草。