川口由一さんの実地指導

2007年11月12日の指導の一部です。

冬の作物の麦を育てるための、畝の整備です。この作業は前日の土曜日に行ないました。麦は湿気を嫌いますので、溝を整備して、排水を良くします。溝の水は、下の田に流れるようにします。また、夏場の水田の水持ちをよくするため、谷側の畦の幅を広くしました。 脱穀です。足踏み式脱穀機で行います。穂の先の方から入れていって、左手で少し押さえながら、脱穀します。
 
ひっくり返して、裏面を脱穀します。 一束完了です。
 
足踏み式脱穀機は、一人でも使用できますが、本来は二人で使用するもので、二人でこいで一人が脱穀、もう一人が、稲束を手渡します。 脱穀機にかけたものを、ふるいに入れます。
 
二人でふるいにかけます。1人でする場合は、片面を縄で吊るして行います。 ふるいで、残ったものに、まだ籾が付いていますので、
 
槌でたたいて、再度ふるいにかけるようにします。 ふるいにかけた籾を運ぶための、ござのたたみ方ですが、手に持った方を
 
2重にします。 もう一方の方もたたみます。
 
3重になったところを持ちます。 箕に移します。
 
唐箕に入れます。 唐箕で藁くずを飛ばします。
 
唐箕には2つの受け口があり、写真左は、軽い籾、藁くず等です。 袋に入れて完了です。
 
塾生から、蕎麦、もちきびの脱穀仕方について、質問がありました。槌で叩いて脱穀した後、このように、箕を上下に振ってごみを飛ばすこともできるそうです。みどりするといいます。
 
川口さんの脱穀の実習と並行して、稲刈りの実習が行われました。
 
小麦のたね播きです。播く量は、1反(1000u)当たり、8升。100u当たりであれば8合です。その割合で播きます。 小麦を播いた後、冬草のからすのえんどうを除草するため、丁寧に草刈りをします。また、この作業で播いた小麦を落ち着かせます。稲藁は1ヶ月後に戻すようにします。あとは6月の収穫まで何もする必要がありません。
藁の戻し方です。ここは、1か月前に裸麦を播きましたが、すでに麦の芽がでています。この上に藁を撒きます。麦は踏んでもかまいません。 藁をばらばらに撒きます。
 
完了です。 えんどうの種まきです。株間40cmくらいで5粒の種を播きます。つるありいんげんの種取りをするためと、支柱をえんどうに利用するため、いんげんと支柱は残したまま種を播きます。まず、鋸鎌で植え穴を掘ります。
 
えんどうの種を5粒播きます。
 
1cm位の深さに埋めます。 玉ねぎの植え付けです。
 
まず、草丈10cmくらいで草を刈ります。 条間20cm〜30cmに紐を引っ張って、株間15cmで、1cmくらいの深さに植え付けます。この場所は、4条植えにします。1週間から10日後くらいに、補いにぬか、油粕半々を畝全体に撒くようにします。