川口由一さんの実地指導

2010年2月14日の指導の一部です。

2月は赤目自然農塾始まりの月です。川口さんを初め50数名のスタッフの紹介がありました。 えんどうの支柱立てです。えんどうは、11月に株間40センチくらいで5粒播いています。間引きをせずにそのまま育てます。まず、両端に支柱を打ち込みます。
 
支えの杭を打ち込みます。また、えんどうの苗の間にしの竹を立てます。 支えの杭を縄で結びます。
 
縄を通します。 藁を結び付けます。この藁にえんどうの蔓が巻きついて、上に伸びていきます。えんどうが上に伸びるにしたがい、3段まで縄を張り、同様に藁を結び付けていきます。
 
最後に、補いにぬか、油粕半々を撒きます。写真はえんどうの植え付け間隔が1mくらいですが、普通は2mくらいは必要とのことでした。 キャベツの苗にも少し補いをしました。
 
こちらのキャベツは葉が大きく育っており、補いをすると養分過多になるので、補いはしません。鳥対策に糸を張りました。 次に、自然農の道具の説明です。まず、スコップです。スコップは木の柄の大きなものを選びます。小さなスコップもありますが、小さなものでは、仕事をしてくれません。また、鉄の柄もありますが、木の柄を選びます。
 
次にくわです。刃の角度が60°くらいで、刃が厚く、重いめの、鍛冶屋さんの作った、刃が擦り減ったときに付け替えができるものが、最良です。このようなくわは、赤目の近辺では、国道165号線沿いの井上植物園(名張市)、あるいは、福岡県のみみず屋さんで売っています。軽いくわは、あまり仕事をしてくれませんので、すぐ疲れます。 刃の角度が90°くらいのものもありますが、それは開墾用です。
 
また、刃の角度が45°くらいのものは、畝作り用です。60°くらいのものが、万能に使えます。 次に鎌です。鉄製の鋸鎌を使用します。ステンレス製もありますが、滑って切れ味がずっと劣ります。
 
たまねぎの除草です。たまねぎは背丈が低く、すぐ草に負けますので、こまめに除草します。 じゃがいもの植え付けです。大きい種いもは、4つ切りに、小さめのものは、2つに切ります。普通は植え付け2,3日前に切って、切り口が乾燥して膜が張ってから植え付けるのが、ベストです。また、切り口に灰を付ける方法もありますが、その必要はありません。
 
4つ切りしたものです。芽が均等になるように切ります。 鋸鎌で草の根を切って、植え穴を掘ります。
 
切り口をやや斜め下にして、いもの厚さ(4、5センチ)の深さに植え付けます。
 
土を被せ、草を被せて完了です。 傾斜地(畑地)の畝の整備です。この場所は、笹が多く、いままであまり育ちがよくなかったので、畝を少し高めに整備することにしました。
 
まず、草を刈ります。 畝を高くするため、少し畝幅を狭め、その土と溝土を畝に積み上げます。
 
 
溝をもう少し掘り下げました。反対側も削って土を乗せます。 くわで土を砕いて、均します。
 
かまぼこ状に仕上げます。 補いに、ぬか、油粕半々を撒きます。
 
最後に、刈った草を被せて完了です。 笹の根が縦横に走っている畝へのじゃがいもの植え付けです。スコップで直径30、40センチくらいに笹の根を切り植え穴を掘ります。
 
きっちりと笹の根を切ります。 植え穴は、株間50センチくらいにちどりに掘ります。
 
鎌で土をほぐします。 笹の根は取り出します。
 
じゃがいもを、種いもの厚さ(4、5センチ)に植え付けます。 土を被せます。
 
補い(ぬか、油粕半々)をします。 刈った、草を被せて完了です。