実地指導

2016年2月14日の指導の一部です。

2月は、赤目自然農塾の始まりの月です。今年で26回目を迎えます。
最初に、自然農で使用する道具の説明です。
まず、鎌ですが、鋼製の鋸鎌を使用します。ステンレス製は錆びませんが、
滑って切れ味が劣ります。また、
次に、クワですが、刃と柄の角度が、90°、60°、45°くらいのものが
ありますが、真ん中の60°ぐらいのものを選びます。90°ぐらいのクワは、
開墾用です。
 
45°ぐらいのクワは、畝作り、溝の土上げ用です。 60°ぐらいのクワが万能です。柄の長さは1m20cmから1m40cmくらい
で、刃が厚く、重いめの、鍛冶屋さんの作った鋼鉄製で、刃が擦り減ったとき
に付け替えができるものが、最良です。このようなクワは、赤目の近辺では、
国道165号線沿いの井上植物園(名張市)、あるいは、福岡県のみみず屋
さんで売っています。重いクワは、作業はクワがするので、その重さを利用
してうまく働かせます。軽いクワは、あまり仕事をしてくれませんので、すぐ
疲れます。
 
最後に、スコップです。スコップは木の柄の大きなものを選びます。また、
金属の柄もありますが、木の柄のものを選びます。また、小さなスコップも
ありますが、小さなものでは、仕事をしてくれません。
この時期の裸麦、小麦の発育状況です。
 
玉ねぎの手入れです。玉ねぎは背丈が低く、草に負けやすいので、早い目
に除草します。写真は、鹿にタマネギの葉を食べられて、成長がよくあり
ません。
丁寧に根元から除草します。
 
最後に、補いに油粕を撒きます。米ヌカを切らしてましたので、この時は、
油粕のみを補いましたが、普段は、ヌカ・油粕半々を撒きます。
えんどうの支柱立てです。
 
まず杭を打ち付けます。 縄で内側に引っ張られますので、両端は支えの杭を打ちつけます。
 
支えの杭を縄で結び付けます。 しの竹3本を1組にして、エンドウの間に立てます。
 
縄を張って、 縄に稲藁を結びつけます。エンドウは稲藁にツルが巻き付いて上に伸びて
いきます。
 
縄の結び目です。 1段目完了です。エンドウが上に伸びてきたら、2段目、3段目を設置します。
最後に、補いに、油粕を撒きました。
 
畑の畝立ての実習です。この場所は、1年以上放置されていて、笹が
いっぱい生えています。
まず、笹を刈ります。刈った笹は、一旦外に出します。
 
40p幅に紐を引っ張って、溝を掘ります。 紐に沿って、左側にスコップの刃を入れて、笹の根を切ります。
 
次に、右側にスコップの刃を入れます。 土を掘り上げます。
 
 
掘り上げた溝土を、笹の根を取り除き、砕いて均します。 畝が完成したら、補いに油粕を撒きます。
 
最後に、土を裸にしないように、最初に刈った笹、草を戻します。
 
ジャガイモの植え付けです。笹の根が縦横に走っていますので、スコップで
笹の根を切ります。

 
大きめのジャガイモは、包丁で二つに切って植え付けます。 切り口をやや下に向けて植え付けます。
 
芋の厚さの土が被さるよう植え付けます。。 最後に草を被せます。