川口由一さんの実地指導

2007年3月11日の指導の一部です。

稲の裏作のもち裸麦、小麦です。これぐらいが、ちょうど適度な密度の生え具合です。 たまねぎの除草です。たまねぎは、背丈が低く、草に負けやすいので、早い目に除草します。この日は、1列おきに除草しました。
 
ごぼうの筋播きです。まず、紐を張って、くわで、草を削り取ります。くわを使うコツは、右ききの場合は、左手を使って使用し、右手は沿わすだけにします。 ごぼうの種を播きます。2,3cm間隔くらいに播きます。ごぼうは、6月くらいから、間引いて食べることができ、来年4月くらいまで、食べることができます。
 
覆土は、昨日の夜にかなり雨が降って、湿っているので、たまねぎの畝の比較的湿り気の少ない土を覆土にしました。 種が見えなくなる程度に覆土します。
 
土が湿っていなければ、このように、くわを入れて、覆土の土を取るようにします。 くわを入れた所をめくって、下の方の夏草の種の混じっていない土を覆土にします。
 
このように覆土しますが、この場所は湿りすぎで、だんご状になって、うまく覆土できませんでした。 覆土した後、乾燥を防ぐために鎮圧します。
 
最後に、草を刈って被せます。 同、被せる草は、枯草には夏草の種が混じっているので、青草を被せるようにします。
 
完了です。 じゃがいもの植え付けです。大き目のジャガイモは2つに切りますが、芽が均一なるように切ります。切り口に灰などを塗る必要はありません。切ったその日に植え付けても問題ないですが、1、2日前に切っておきますと、切り口がコルク質になって、腐りにくくなります。
 
植え付けるときは、切り口が湿らないように、切り口を立てて植え付けるようにします。 覆土は、芋の厚さ(5センチ)くらいにします。
 
植え付けます。 春だいこんの種まきです。紐を張って、くわを使ってX字型に掘ります。
 
くわを使って、鎮圧します。 2、3cm間隔に、だいこんの種を播きます。この後、覆土して草を被せておきます。
 
菊菜の種まきです。この場所は、ごぼうを掘り上げたあとで、草は、あまり生えていません。枯れ草を取り除きます。 平らになるよう鎮圧します。
 
菊菜の種をばら播きします。 覆土を取るため、サイドにくわを入れます。
 
下の方の、夏草の種の混じっていない下の方の土を取って覆土にします。 種が見えなくなる程度に、覆土します。
 
覆土を取ったところを、くわを使って、修復します。 鎮圧します。ただ、覆土が湿っており、くわの裏に土がひっついたので、この作業は中止し、作業の順番を変えました。
 
鎮圧を後回しにし、先に、草を被せました。 被せた草の上から、鎮圧しました。このように臨機応変に作業行うようにします。
 
来月、種まきする、すいか、かぼちゃ等の鞍築きです。すいか、かぼちゃ等の瓜類は、湿気に弱く、根腐れを起こしやすいので、湿気を防ぐため、植える場所を少し周囲より高くします。これを鞍築きといいます。3m幅くらいの畝に、株間2mくらいで、鞍を築きます。まず、2m間隔くらいに棒を立てます。 鞍を築く場所の草を削り取ります。
 
鞍を築く土は、畝を少し削って用いました。 鞍築きの場所に、土を盛っていきます。
 
昨日の室生山荘の生ごみを補いに撒いておきます。 盛った土をくわで砕いて、整えます。
 
補いに、ぬか、油粕半々を撒きます。この後、草を被せておきます。この場所に来月、すいか、かぼちゃ等の種を播きます。 先月、開墾した畑へのじゃがいもの植え付けです。この場所は笹が生い茂っていて、笹の根が縦横に張っているので、その根をスコップで切ってから、切った根を取り除いてから、種いもを植え付けます。スコップ幅に笹の根を切ります。
 
スコップの方向を変えて笹の根を切ります。 40cm間隔に植え穴を掘ったら、種芋を植え付けます。この芋は、アンデスです。じゃがいもは、普通、春秋の2回植え付けができますが。このアンデス、それから出島、農林1号などは、2回植えの性質が強く、3月、8月に植えることができます。男爵、メークインなどは、2回植えの性質が弱いそうです。
 
種いもの厚さくらいの覆土をします。 補いに、ぬか、油粕半々を撒きます。
 
最後に、刈った笹等を被せておきます。 先月新たに借りた水田の補いです。ここは、3年前まで、化学肥料で栽培していた水田で、地力がないので、1反当たり200kgのぬかを撒きます。先月ここを新たに借りた塾生が自分でぬかを撒きました。10年も放置した水田なら、土地が肥えていますので、補いをする必要はありません。