川口由一さんの実地指導

2010年3月14日の指導の一部です。

小かぶの菜花の収穫です。蕾から10センチくらいを摘み取ります。 葉ねぎの植え付けです。秋に種まきした苗を株間10センチくらい、深さ5センチくらいに3本づつ植え付けます。7月に掘り上げて干し、盆過ぎに再び植え付けます。
 
じゃがいもの植え付けです。大きめの種いもは、芽が均等になるように配慮しながら2つに切ります。数日前に切っておくと、切り口が乾燥してコルク質になり、腐りにくくなります。切り口に灰などを付ける必要はありません。写真の種いもはアンデスレッドで、春、秋の2度植え付けができ、自家採種ができます。このように自家採種ができるのは、他に出島、農林1号等があります。メークイン、男爵などは、6月末に掘り上げた後、休眠期間が長く、自家採種には向きません。 40から50センチ間隔に鋸鎌を使って植え穴を掘ります。
 
切り口を斜め下にして、いもの厚さくらいの深さに植え付けます。 土を被せます。
 
枯れ草を被せて完了です。 ごぼう、春菊の筋まきです。紐を引いて、紐に沿ってくわ幅に夏草の種の混じった表面の土、草の茎等を削り取ります。
 
こちらは、菊菜用で、くわ幅2つ分で広いめに削り取るようにしました。 2,3センチ耕起します。
 
鎮圧して、平らにします。 ごぼうの種を蒔きます。
 
左側も2,3センチ耕起します。 平らに鎮圧します。
 
サイドにくわの刃を入れて、夏草の種の混じっていない、中の方の土を覆土にします。 種の厚さ分の覆土をします。この日は土が湿りすぎて土が団子状になり、覆土がしにくい状態でした。
 
こちらは、春菊の種まきです。 右側 つまみ菜、菜花の混合したものの、バラまきです。
 
バラまきした後、草を根元から丁寧に刈り、種を落ち着かせます。これで、バラまき完了です。 菊菜の覆土ですが、最近雨が多く、土が湿っていて、覆土がだんご状になるので、鋸鎌の背の部分で、土を叩いて、種が土に混ざるようにしました。
 
乾燥を防ぐため、くわの裏を使って鎮圧します。 最後に、青草を被せて完了です。この場合、枯れ草は夏草の種が混じっているので、使用しないようにします。
 
鞍築きです。来月の準備です。かぼちゃ、とうがん、すいか等のうり類は3m幅くらいの平畝で育てますが、根腐れをおこしやすく、植え付け場所を周囲より高くする必要があります。まず、直径50センチくらいに表面の草を削り取ります。 株間1.5m〜2mくらいに鞍を築きます。
 
適当な土がないので、そばの土をスコップで3杯掘り上げます。畝の中の土を使うのは、溝際の土より肥えていると思われるからです。 掘り上げた土をくわで砕きます。
 
スコップで掘ったところに、溝際の土を補充して、穴を埋めます。
 
畝の修復です。畝の幅が狭いので、2本の畝を1本の畝にします。 溝幅を少し広げ、その土をへこんだ部分に乗せます。
 
かまぼこ状に整ったら、補いにぬか、油粕半々を撒きます。 草を被せて完了です。
 
果樹(プラム・落葉樹)の植え付けです。直径60センチくらいに植え穴を掘ります。
 
落葉樹の植え付け適期は、12月、1月、2月です。みかん等の常緑樹は4月が適期です。
 
ポットの土を落とします。 接ぎ木の台の木が見える深さに植え付けます。
 
根を4方に広げて、埋めていきます。 根が一方に偏ると、上の枝も一方に偏るそうです。
 
足で踏み固めます。 枯れ草等を被せます。
 
支柱を打ち込んで、結束して完了です。もう少し高い位置に植えた方がよかったそうです。