川口由一さんの実地指導

2012年3月11日の指導の一部です。

3月の実地指導です。たくさんの方が参加されました。 足元では、麦、小麦が育っています。一枚の田んぼで、性質の違う麦とお米を
育てています。麦、小麦を育てるときは、湿気を嫌いますので排水を図ります。
 
こちらは、裸麦(大麦)です。今の時期は、いくらかの葉っぱが黄色く枯れて
いますが、これが正常な状態です。昨年の11月に種を播き、草刈りをしまし
たが、それ以降、6月の収穫までは何もしません。
こちらは、小麦です。葉っぱの枯れはなく、青々としています。
 
水田の畝つくりです。裏作の麦、小麦が育ちやすいように、排水を図るため、
4mの畝幅に溝を掘ります。
溝幅40cmに紐を引っ張ります。
 
畝幅4mにして、こちら側も溝幅40pに紐を引っ張ります。
 
枯草を外に出します。草がもう少し伸びていれば、草を刈る必要がありますが
、まだ草が小さいので、刈らずに作業をします。
 
40cm幅に溝を掘ります。右側にスコップの刃を入れます。3回くらい入れたら 左側も3回くらいスコップの刃を入れます。
 
土を掘って 左右の畝に掘り出します。
 
 
あまり深く掘ると、床土が見えてきますので、床土を掘らないように気を付け
ます。床土を掘ると水が抜けて田んぼに水が溜まらなくなります。黄色く粘土
質のところが床土です。
 
溝掘り完了です。回りの溝も掘られています。 掘り出した溝の土をクワの裏を使って砕きます。
 
土を平らに均します。 完了
 
先に取り除いた枯草を戻します。 完了
 
最後に、補いにぬか、油粕半々を撒きました。この田んぼは、2年ほど前まで
慣行農法をされていました。自然農の田んぼに切り替えた当初は、土地が痩
せているので、1反あたり200kgくらいのぬかを撒いた方がいいですが、その
後は、必要ありません。
小かぶのばら蒔きです。60cm幅くらいに、小かぶの種をばら蒔きしています。
 
種を播いた後、草を刈って、播いた種を落ち着かせます。草の茎を残さない
ように、鋸鎌の刃を少し土の中に入れるようにして、丁寧に草を刈ります。
完了です。
 
サニーレタスの筋播きです。草を刈って紐を引っ張ってから、くわを使って、
くわ幅2つくらいに、表面の草、夏草の種などを削り取っていきます。
 
土を平らに均すため、2、3cm耕起します。 クワの裏を使って、平らに鎮圧します。
 
サニーレタスの種を播きます。 鎌の背の方を使って、土を叩いて、種が埋まるようにしました。この場合は
、土を鎮圧しない方がよかったとのことです。レタスの種は、片面が土に触れ
ていれば発芽するので、このような方法でも大丈夫です。
 
これは、通常の覆土をする方法です。サイドにクワの刃を入れます。 夏草の混じっていない、中の方の土を取り出します。
 
種が見えない程度に薄く覆土します。 最後に草を被せます。
 
くわで鎮圧してます。 完了です。
 
たまねぎの除草です。たまねぎは背丈が低く、草に負けますので、こまめに
除草します。
じゃがいもの植え付けです。昨日共同作業で、笹が密集していた畑の笹を刈っ
たのですが、そこにジャガイモを植え付けます。昨日刈った笹を取り除きます。
 
株間45pくらいに植え付けます。笹の根が縦横に伸びていますので、植穴
30p四方くらいの根を、スコップの刃で切ります。
笹の根を切ります。
 
何回もスコップを入れて切ります。 鎌で、笹の根などを掘り出して、植穴を整えます。
 
種いもの大きいものは、2つ、あるいはもっと大きいものは、3つに切り分けま
す。植え付けの1、2日前に切っておいて、切り口が乾燥して膜が張るくらいが
ベストです
切ったいもは、切り口を垂直に立てて、種いもの厚さ(3cmから5cm)に植え
付けます。
 
土を被せます。 笹の腐葉土がたくさんあったので被せました。
 
株間に、補いにぬか油粕半々を撒きました。 最後に、最初に取り除いた笹を被せて完了です。