川口由一さんの実地指導

2010年4月29日の指導の一部です。

今日は、お米の苗代作りの大切な時期なので、臨時に集合しています。前回(4月11日)の籾降ろしは、時期が早すぎたのですが、この日は、適期です。中手種のトヨサトは、この日まで、早生種の赤米、黒米は、この日から5月上旬までに播くようにします。 まず、草を刈りますが、鋸鎌の柄が乾燥していると、滑って余分な力がいりますので、柄を濡らすか、軍手を湿らせます。
 
刈った草は、後で苗床に被せます。あまり地際から刈ると、夏草の種が混じるので、地面から少し上を刈るようにします。苗代の大きさは、100u当たり1.2m幅×2.1mで、籾の量は、100u当たり0.7合です。 籾の水選です。籾は、中手種のトヨサトと早生種の赤米です。
 
籾をバケツにあけて、 浮いた籾を捨てます。
 
沈んだ籾だけを、ざるに取って、水を切っておきます。 1.2m幅に夏草の種の混じった表面の土、草の茎等を削り取ります。
 
平らに均します。
 
よもぎ等の宿根草の根があれば、取り除きます。 くわの裏を使って、鎮圧して平らにします。
 
籾を播きます。 ひっついた籾を、2,3pの間隔に離します。
 
籾が見えなくなるくらいに覆土します。 覆土完了。
 
乾燥を防ぐため、鎮圧します。 鎮圧完了。
 
最初に刈った草を被せます。 笹等を使って、すずめ除け、小動物除けを作ります。すずめの多い場所だと、ネットを被せる必要があります。
 
すずめ除けに、糸を2段に張ります。 最後に、水をたっぷり与えます。ここは、中手種のトヨサトを播きましたので、すぐに発芽させる必要がありますので、必ず水をたっぷり与えます。
 
完了です。