実地指導

2016年4月10日の指導の一部です。 

この日は、お米の籾おろし、苗代の作り方の指導です。お米の種籾は、イノシシ対策にノギのある赤米のうるち(極早生)・もち(早生〜中生)の2種類を用意しました。
籾おろしの時期は、大和盆地では、4月20日から4月いっぱいにかけてが適期です。 

赤目自然自然農塾では、陸(おか)苗代(畑苗代)といって、水なしの
畑状態で苗を育てます。陸苗代の方が、水の管理がいらない。より強く
たくましい苗が得られる等の長所があります。苗は2ヵ月間水なしで健康に
育ちます。苗代の場所は、田んぼの中で、日当たりがよく、湿り過ぎず、
乾燥し過ぎず、また、できれば、少し高い所(苗を土付きで取り出すため、
低くなるため。)を選びます。
まず、苗代を作るため、必要な面積の草を刈りますが、最初に苗代
の被覆に使う青草を刈って用意します。。夏草の種が混じらないように、
地上部から5cmくらい上を刈ります。
苗代の大きさは、1反(1000u)当たり20m×1m、100u(1a)当たりだと
2m×1mです。
この場所は、2m×1mの苗代を作ることにしました。
種籾の量ですが、条間40p×株間30pの場合で、100u(1a)当たり
5勺(0.5合)です。
赤米の種籾は手でよくもんで、ノギを外してから量を計るようにします。
 
今回は、2m×1mの苗床を作るので、5酌の種籾を計ります。
種籾の水選です。水を張ったバケツに種籾を入れます。、塩水選という
方法もありますが、水選で充分です。
 
浮いた籾は取り除きます。
ざるにあげて、乾燥させておきます。
 
被覆用の青草を刈ったあとの草を刈ります。 もぐら除けの溝を掘ります。張った紐に沿って、まず左側にスコップの刃を入
れます。
 
次にスコップ幅に、右側にスコップの刃を入れます。
左右にスコップの刃を入れたら、土をブロック状に横に積み上げていきます。
 
苗代の大きさ(1m×2m)に沿って、鋸鎌で切り込みを入れてから、
クワを使って、いま生えている草、夏草の種を取り除くため、3〜5cmくらい
表面を削り取ります。
2,3センチ耕起して、宿根草等の根を取り除きます。
 
同 宿根草等の根を取り除きつつ、平らに均します。 覆土が、均一にできるよう、クワの裏面を使って、平らに鎮圧します。
オケラの被害があるところでは、その対策として、強く鎮圧するようにします。
 
種籾を播きます。手のひらで躍らすようにして、指の間から落ちるようにしま
す。一度に多く播くのではなく、2,3周して播くようにします。
 
籾と籾がひっついているものは離し、2,3cm間隔になるようにします。
 
覆土は溝の土を利用します。掘り上げた表面は、夏草の種が混じって
いるので避けて、下の方の土だけを覆土に使用します。
覆土は、籾が見えなくなる程度に土を被せます。覆土が厚すぎると酸素不足
で発芽しませんし、薄すぎると乾燥して発芽しません。
 
覆土が終わったら、次に、乾燥を防ぐため、クワの裏面を使って鎮圧します。 乾燥を防ぐため、最初に刈り取った青草を被せます。
 
周りにも草を被せます。 最後に、小動物、スズメ除けに糸を張ったり、小枝等を被せます。
 
完了です。 タマネギの除草です。
 
タマネギは、背が低く、すぐ草の負けますので、こまめに除草します。 エンドウの手入れ エンドウが伸びてきたので、2段目の稲わらを括り付け
ました。