川口由一さんの実地指導

2001年4月8日の指導の一部です。  

今日は、大事な水稲の種おろし、苗代の作り方です。水稲の一生は6ヶ月ですが、幼苗期の2ヶ月は陸で育てます。 稲の籾を水の入ったお茶碗にいれて、水に浮く籾をはね、沈む籾だけ蒔きます。 苗代作りですが、まず草を刈ります。
 
 
表面を薄く削り取る。草の茎を取るのと、夏草の種子を取るのが目的。 表面3cm〜5cmくらい耕し、土を砕く。できる限り田の生命の営みが崩れぬよう、深く耕さない。 表面を平らにする。種子を均一に落ち着かせるため。
 
 
クワを使って表面を転圧する。種子が穴にはまり込まないためと、表面の土が乾燥しないようにするのが目的。 種子を降ろす。1反当たり、7合が目安。 重なっている種子は、一粒ずつ離してやる。(3cm間隔くらい。)
 
 
覆土用の土を掘る。表面は削り取る。 覆土をする。 クワを使って表面を転圧する。乾燥しないようにするのが目的。
 
 
最初に刈った草をふりまく。土を裸にしないことが大切。 モグラ、ノネズミの被害防止に周囲に溝を掘る。 鳥の被害防止に長いままの稲わらをまく。鳥は長いものをいやがる。最後にわらが強風で飛ばされないように、棒などをのせる。水は不要。
 
 
夏だいこんの植付け。 1ヶ月前に種を蒔いたホウレンソウ。補いにヌカをまく。ホウレンソウの双葉にヌカが乗っているので、わらを使ってヌカを取ってやる。 サトイモの植付け。種子を取るために残しているダイコンの根元に植え付け。発芽する頃にはダイコンと入れ替わる。