川口由一さんの実地指導

2002年6月9日の指導の一部です。 

今日は、田植えを行いますが、その前に、畦ぬりをします。畦ぬりは、棚田の谷側だけ行います。スコップで、畦に切り込みを入れます。 田んぼ側にも、スコップで切り込みを入れます。
 
切込みを入れたら、クワで土を練る前に、泥のハネが飛ぶので、カッパのズボンを履きます。 クワで土を練っていきます。
 
 
3回往復して、十分土を練ります。 畦側に練った土を積み上げていきます。
 
 
約1時間経過後、この作業に移っています。本来なら、もっとやわらかく土を練って、次の日にこれ以降の作業をするのが、ベストです。 クワの裏を使って表面を仕上げていきます。このとき、クワの裏面を水で濡らして行わないと、うまくいきません。
 
 
同  同 上面も仕上げます。
 
 
畦豆(大豆)の植え付け。クワで軽く植え穴を作り、豆を2粒播いて、覆土はせずに草を被せておきます。泥の中に埋めてしまうと、豆が腐って発芽しないそうです。この場合、ハトに豆を食べられる被害が多々あるそうです。 小麦の穂刈り。刈った穂は、室生山荘に持って行って、1ヶ月間倉庫で乾燥させます。
 
 
田植え。普通は、麦の穂刈りをした後、麦を倒して、草刈をせずに植えつけていきますが、この場所は、もう夏草が生えてきていたので、草刈を行い、さらに、冬の間に人糞、籾殻、笹で作った堆肥を田に撒きました。堆肥は特に必要ではありませんが、糞尿の処理に堆肥を作ったので、使用しました。 田植え。筋間40cm、株間30cmで1株づつ植えつけます。この日は、3週間ほど雨が降ってなく、非常に乾燥していたので、植え付けには不向き。本来ならあと1週間程待って、梅雨入りした後で田植えをした方がベスト。
 
 
たまねぎの束ねかた。たまねぎを掘り出して1日くらい干して、ねぎの茎の部分が乾燥したら、10株くらいを布でくくる。乾燥してなく、青いままであったら、布でくくっても、ちぎれて落ちてしまう。 かぼちゃの手入れ。この日は土が非常に乾燥していて、周囲の草を刈ると、より乾燥するので、背の高い草の高い部分を刈って、株の周りに敷いた。
 
 
大豆の植え付け。クワで植え穴を掘り、2粒植え付け。この場合は、畦豆と違って、覆土をする。 同じく大豆の植え付け。昨年と同じく、畦に植え付け。連作を嫌うそうだが。