川口由一さんの実地指導

2006年6月11日の指導の一部です。

裸麦の収穫です。裸麦の場合、稲のように根元で刈って、足踏み式脱穀機にかけると、穂首が弱くて、ちぎれて脱穀できませんので、写真のように手で束ねて、引きちぎって穂刈りをします。横の小麦は茎が強いので、足踏み式脱穀機で脱穀できます。赤目では、1ヶ月間室生山荘で乾燥させて、動力式脱穀機で穂刈りした麦を脱穀していますので、小麦も、鎌を使って穂刈りしています。横の小麦は、今年は生育が遅くて、まだ、青く、収穫適期ではないので、7月3日に刈ることにしました。 畦塗りです。60センチ幅くらいに、スコップで切り込みを入れます。
 
くわで練っていきます。
 
1往復半練っていきます。畦塗りは普通は2日で仕上げますが、この場所は、1日で仕上げるため、硬めに練っています。 外側に、練った土を積んでいきます。
 
くわで鎮圧します。ここまでで置いておいて、後は、午後から練った土の水分が減ってもう少し硬くなってから仕上げます。
ここは、前日に練って片側に積んでおいたものです。仕上げです。くわで水を切ってさらに泥を積み上げます。 鎮圧した後、さらに積み上げます。
 
くわの裏を使って、畦を塗っていきます。 上の方も、塗ります。
 
さらに、くわを使って仕上げていきます。
 
くわを使って、畦豆を植える、植え穴を作ります。 大豆2粒を播きます。
 
草を被せておきます。泥を被せると湿り気が多すぎ、豆が腐ってしまいます。 田植えです。株間40cmに植え付けるため、40cm間隔に棒を立てます。反対側も同様に棒を立てておきます。株間40cmは人が除草に入るのに、それだけの幅がいるためです。
 
くわを使って、苗を掘り出します。 3センチくらいの土を付けて掘り出します。
 
1本づつ植えていきます。 紐を引っ張って、株間30cmで植え付けます。この場所は、裸麦の植わっていた場所で、夏草が少ないので、除草せずに、麦を踏み倒して植え付けていきます。早稲種の場合は、生育期間が短く、晩生種ほど分結しませんので、株間を20cm〜25cmくらいにします。
 
植え付けたところです。 鎌を使って、V字型に草を切って、植え穴を掘ります。
 
1列目が終わり、40cm下がって紐を引っ張って、2列目を植え付けていきます。2列目からは、30cm間隔のさしは使わずに、1列目に30cm間隔で植え付けた場所を見ながらその間隔で植え付けていきます。 こちらは、夏草が多かったので、除草をしてから、植え付けています。
 
たまねぎの収穫です。朝に掘り上げ、畑に並べて葉を乾燥させ、午後に、10個づつくらい紐でくくって、軒下に吊るして、貯蔵します。 かぼちゃの除草です。
 
全てを除草するのでなく、株の周りを除草しておきます。 里芋の除草。
 
きゃべつの除草です。この草の状態でちょうどいいくらいで、虫にもぜんぜん食べられていませんが、きゃべつの間だけ草を刈りをすることにしました。
 
ごぼうの除草です。片側だけ除草します。
 
さつまいもの植え付けです。草刈りをしてから、紐を引っ張ります。 30cm間隔くらいに植え付けていきます。
 
このつるは、少し短かったので、垂直につるの3分の2くらいを植え付けました。つるがもう少し長いと、斜めにつるの3分の2くらい植え付けていきます。 この日は約200人くらいの参加者がありました。
 
にがうりの手です。両端に杉杭を打って、後は、笹の木で仕上げました。
写真は支え杭を縄で括っているところです。