川口由一さんの実地指導

2007年6月10日の指導の一部です。

前日練っておいた、畦塗りの仕上げです。普通、畦塗りは、2日間で仕上げます。 畦豆の植え穴です。くわを使ってくぼみをいれます。
 
苗床の除草です。田植えには少し早いので、この苗は、6月30日にスタッフで田植えする予定です。きちんと除草しないと、草に埋もれてしまいます。 畦塗りです。畦塗りは、田んぼの水漏れを防ぐためにするもので、谷側の畦を塗ります。山側には、水が漏れていきませんので、畦塗りの必要はありません。まず、畦の草を刈ります。
 
スコップで切り込みを入れます。幅は60センチから70センチくらいでした。
 
くわで練っていきます。水の量は、少ないと土を練ることはできませんし、非常に力がいります。多すぎると、しゃぶしゃぶになって、あとで練った土を積むことが困難になりますので、写真くらいの量に調節します。
方向を変えて、再度練ります。
 
練った土を積んでいきます。 くわを使って平らに鎮圧します。
 
ここまで、行なったら、次の日に仕上げます。堅く練れば、その日に畦塗りをすることは、できますが、普通は2日で仕上げます。 ここは、前日練っておいた所です。前日練った土を積み上げていきます。
 
再度、積み上げて整えます。 くわの裏を使って、塗っていきます。
方向を変えて、塗ります。 上の方を塗ります。
 
最後の、仕上げです。 畦豆の植え穴のくぼみを入れます。
 
大豆の種を2粒播いたら、覆土はせずに、草を被せます。(このときは、実際には、大豆は播いていませんでした。) 裸麦の収穫です。穂首をまとめて指の間にはさんで、ちぎって収穫します。このあと、この場所に田植えを行いました。小麦の場合は、茎が固くて、手ではちぎることはできませんので、鎌で切り取ります。小麦は、足踏み式脱穀機で脱穀することができますが、その場合は、根元から刈るようにします。裸麦は、穂首が弱く、足踏み式脱穀機では、脱穀できません。
 
田植えです。条間を40cmにします。40cm間隔に棒を立てていきます。条間40cmは、除草するときに必要な幅です。それ以下ですと、田の中に入っての除草作業がしづらく、それ以上広いと、草に日がよく当り、草の成長が旺盛になります。 くわを使って、苗を取り出します。土は2,3センチ付けています。この苗床は、キジに荒らされて、あまり苗が生えていません。
 
裸麦を倒して、除草せずに、そのまま植え付けていきます。夏草が多い場合は、除草をしてから植え付けます。鋸鎌で、麦の茎を切って、植え穴を掘って、植え付けます。 苗は、1本植えです。
 
株間は、30センチ間隔に植え付けました。早生種の場合は、株間を20cmから25cm間隔にします。ただ、株間を狭めますと、それだけ田植えに時間がかかるようになります。
 
1本苗です。1列植え終わったら、40cm後ろに紐を引っ張って、後は、さしを使わずに、前の30センチ間隔の苗を見て、植え付けていきます。 人参の除草です。
 
たまねぎの収穫。 たまねぎの間にとうもろこしに種を播いていましたが、大きくなっています。また、にがうりもたまねぎの間で成長していました。
 
さつまいもの植え付けです。つるの3分の2くらいを、斜めにして植え付けます。 斜めに植え付けますので、深さは20cmくらいです。
 
ごぼう、里芋、だいこんの除草です。 里芋は、4月に穴を掘って植え付けましたので、掘り上げた土を戻すようにして、土寄せします。
 
すいかの手入れ。 周りの草をすべて刈るとウリバエに食べられるので、近辺の草だけ刈るようにします。