実地指導

2015年6月14日の指導の一部です。 

本日は、田植えの実習です。まず、田植えの適期ですが、奈良地方では、6月中旬から下旬が適期です。遅くとも7月初めには終わるようにします。

小麦の収穫です。穂が完全に枯れて、完熟させて収穫するのがベストです。
例年この時期は、まだ小麦の穂が青味がかっており、収穫には尚早なの
ですが、今年は早いようで、すでに完熟しています。
小麦は、穂首が強く、手ではちぎれませんので、鎌で穂首を刈って、槌等で
叩く、または動力脱穀機で原麦にするか、あるいは根元から刈って、足踏み
式の脱穀機で原麦にすることもできます。
穂首を刈った後は、田植えのために踏み倒しておきます。夏草が多い場合
は、鋸鎌で草を刈ってから田植えをします。
 
水田の畔塗りです。田んぼの水持ちをよくするため、田んぼの低い方(谷側)
に面している所を畔塗りします。通常、畔塗りは2日間かけて行います。
一日目の作業です。畔の草を刈ってから、畔側と畝側に紐を50〜60センチ
幅に引っ張って、スコップの刃を入れます。
畝側もスコップの刃を入れます。
 
次に、平鍬あるいは、三又の備中鍬で土を砕きます。 次に、水を入れて、泥を練ります。
 
水を入れます。 平くわで泥を練っていきます。
 
一往復半、泥を練ります。
 
1往復半、泥を練った後、畔側に泥を積みます。 ここまでが1日目の作業です。
 
ここからが2日目で、前日に練った泥がやや硬くなっているので、さらに畔の
方へ積んで形を整えます。
クワの裏面を使って、泥を塗っていきます。
 
上面も塗ります。 再度塗って、仕上げていきます。
 

完了です。畦が低いので、高い目に仕上げています。
 
畔豆を播くため、くわを使って凹みを入れます。 黒豆を2粒播きました。
 
枯草を被せて完了です。枯草がなかったので、稲わらを被せました。
 
田植えです。くわを使って、2、3cmくらいの厚さに土を付けて、苗床から苗
を取り出します。
条間40p間隔に植えるため、あらかじめ、40p間隔に棒を立てておきます。
 
お米の苗の植え付けの深さですが、根から5ミリ〜1センチくらいの深さに
植え付けます。浅すぎると根が露出して生育が悪いですし、深すぎると
分藁が阻害されます。
紐を張って、さしを使って株間30pに植え付けます。
 
一列目が終わったら、条間40cm下がって紐をひっぱり、植え付けていき
ます。
2列目からは、 さしを使わず、株間30cm間隔の前方見ながら、30cm
間隔に植え付けてもかまいません。
株間は、夏の期間が短い地方は、早生種で25cm間隔、夏の期間
が長くて晩生種を植える場合は、35〜40cm間隔で植えたりします。
鋸鎌を使って、×に切り込みを入れて植穴を掘ります。
 
苗を植え付けます。 苗は1本植えを理想とします。生育期間が短い場合は2本植えもしますが、
せいぜい2本までです。3本、4本は多すぎてかえって分藁を阻害します。
田植えは、通常は、溝に半分くらい水を張った状態で行い、田植えが終わっ
たあと、、田んぼが3〜5cmくらい浸かるくらいに水を張ります。
 
トマトの苗の植え付けです。 ミニトマトの苗を植え付けました。
 
支柱に紐を8の字に結んで結束します。草を敷いて完了です。
 
インゲンの支柱立てです。4月に播いたインゲンが育っていますので、
支柱を立てます。まず、草を刈ります。
 
合掌形に支柱を立てました。