川口由一さんの実地指導

2003年7月12日、13日の指導の一部です。 

7月12日(土) 室生山荘での小麦の脱穀です。1ヶ月前に穂刈りをして、室生山荘あるいは各人の家で乾燥させた小麦を川口さん所有の動力脱穀機で脱穀しました。 この動力脱穀機を使うと、小麦の穂を機械に投入して、瞬時に脱穀されます。このあと、唐箕にかけてごみを取り除き、製粉機にかけて粉にしました。足踏み式脱穀機では穂狩りした小麦は脱穀できません。脱穀するには麦の根元から刈る必要があります。
 
7月13日(日) 水稲の除草です。この時期に除草をしないと稲が草に負けるので、草の成長を抑えます。1列おきに除草をします。通常はこのように1列おきに除草をして、虫たちの生活できる所を残します。(この水田は2週間前に川口さんとスタッフの方が1列おきに除草しています。) ただ、赤目では次回除草するのが1ヵ月後なので、この日うちに全て除草を終えました。
 
 
1列おきに除草をしたところ。このように除草に入るのは8月10日くらいまでで、その後、稲が穂を作り始めると根が横に張り出しますので、その後は田に入らないようにします。目安は扁平な茎が丸くなったときで、穂を作り始めます。 里芋の手入れです。まず除草をします。
 
 
里芋の除草をしていると、マムシが草の中にいました。川口さんがヘビの首のあたりをスコップで一撃で始末しました。 土寄せをします。里芋の場合、種芋の上に親芋ができ、その上に小芋ができるので、小芋を肥大させるには、土寄せが必要です。
 
 
土寄せが終わったら、草を被せます。 トウモロコシの手入れ。除草と適当な間隔に間引きをします。
 
 
にんじんの種取り。にんじんの花が茶色になったときが種取りの適期です。市販の種は発芽しにくですが、このようにして採取した種はほとんど発芽するそうです。 だいこんの種取り。
 
 
かぼちゃの手入れ。今年はかぼちゃの成長が遅いようです。 モロヘイヤの手入れ。天を止めてワキ芽を出すようにします。