川口由一さんの実地指導

2011年7月9日、10日の指導の一部です。

7月9日(土) 室生山荘での、麦・小麦の脱穀です。少量の場合は、槌で
叩いて脱穀できます。
槌で叩いた後、篩に移します。
 
篩にかけます。 大きな藁屑等を取り除きます。
 
箕を使って、藁屑を飛ばします。 みどり(実取り)します。 原麦になりました。
 
これは、唐棹(からさお)です。先を回転させて、打ち付けて、麦・小麦を脱穀
する農具です。
こちらは、川口さんの動力脱穀機です。塾生のみなさんの麦を短時間で脱穀
するため、この日は、この脱穀機主体で脱穀しました。この脱穀機は、穂刈り
した麦も脱穀できます。
 
小麦は、穂首が硬いので、足踏み式脱穀機でも、脱穀できます。
裸麦の場合は、穂首が柔らかく不可。
唐箕で、藁屑等を飛ばします。
 
籾摺り機(ミニダップ)でも、細かい藁屑等を飛ばせますので、唐箕をかけた後、
使用しました。
製粉機で小麦粉にしています。この日、実習田で取れた小麦を粉にして、
チャパティにして夕食にいただきました。とても美味しかったです。
 
苗代仕舞です。田植えの最後に、苗代の部分も田植えしますが、その実習
です。最初に苗を取り出してから、苗代の周囲の草を刈ります。
くわで、高くなったところの土を削って、平らにします。
 
全体を平らにします。
 
条間40cm、株間30pに、苗を植え付けていきます。 水田の除草です。草、虫は敵ではありませんが、お米が幼い間は、草に負け
ますので。草の生育を抑えるため、除草の作業をします。
 
草をつかんで、手前から、手前から刈ってその場に敷きます。刈った足元の
草の亡骸は、またまたお米の糧になります。
除草は、通常1列置きにおこない、少し草が伸びてきたら、残りの列を
刈るようにします。これは、小動物が生き残るためと、お米の生育環境を急に
変えないためです。ただ、ここ赤目では、次の臨時集合日まで来れませんの
で、全面除草します。
 
昨日、脱穀した、この場で育った、麦・小麦がらを田んぼに返します。田んぼ
から食するもの以外は持ち出さないようにします。
かぼちゃの手入れです。周りの草が伸びているので刈ります。
 
にがうりの支柱立てです。赤目に自生している笹(しの竹)を使って、支柱を
立てます。
 
3本重ねて、支柱を立てています。 完成です。
 
これは、ニンジンの花です。もう少ししたら種取りします。 大根の種取りです。束ねて軒下に吊って乾燥させます。
 
つるむらさきの植え付けです。株間40cmに鋸鎌を使って植穴を掘ります。
平年よりかなり早く梅雨明けしましたので、乾燥を防ぐため草は刈らずに植え
付けます。
つるむらさきを植え付けます。
 
枯草、青草を被せて乾燥を防ぎます。
土を決して見せない、土を裸にしない、露出させないのが、基本です。
モロヘイヤの植え付けです。鋸鎌で植穴を掘って、植穴に水を撒きます。
先ほどのつるむらさきは、苗の土に水をたっぷり含んでいたので、水は
やっていませんが、通常はこのように灌水します。
 
モロヘイヤを植え付けます。 周りの土を寄せてきます。
 
草を被せて乾燥を防ぎます。 完了です。