川口由一さんの実地指導

2012年7月7日(土)、8日(日)の指導の一部です。

7月7日(土) 室生山荘での麦・小麦の脱穀です。短時間で脱穀を済ます
ため、川口さんの動力脱穀機を使って脱穀しています。
麦・小麦は刈った後、直射日光で2日程よく干して、脱穀して原麦にしてから、
更に直射日光で2日程よく乾燥させて貯蔵するのがベストです。
 
脱穀機にかけた後、唐箕でわら屑を飛ばします。 こちらは、製粉機です。製粉機を使用した場合、熱をもつので、よく冷まして
から袋に入れるようにします。
 
脱穀機がない場合は、槌あるいは棒で叩いて原麦に脱穀します。 7月8日(日) 田植えを終えた水田の手入れです。幼いお米の苗が草に負け
ないよう、草の生育を抑えるため除草します。除草は1列おきにおこない、
しばらくしたら残った列の草を刈るようにします。
幼いころは、面倒を見てあげて、最後は作物にまかせるようにします。
除草は、水が豊富にあって便利なところは、水位を落としてすると、作業が楽
ですし、茎からすぐに芽を出す草などを乾燥することができます。水の便が
悪い水田では水を張ったまま除草を行います。
 
草の茎を残さないように丁寧に刈ります。 同 除草は早生種で7月いっぱい。中・晩生種で8月10日くらいまでに作業を
終えるようにします。8月の幼穂形成の営みに入るまでの、この1カ月の手入
れが大事です。その後は何もせず、お米の足元に草がある状態にして、
生命活動を盛んにさせます。
水の管理ですが、3~5センチくらいの高さに水を張るよう水の出口で水位を
調整しますが、水は張りっぱなしではなく、水位が下がって溝に溜まるだけに
なったら、水を3~5センチくらいに張るを繰り返します。水を張りっぱなしに
しないようにします。(自然農に切り替えた当初の田んぼでは水を張りっぱなし
で可)特に長年に亘り自然農を行ってきた田んぼでは、亡骸の層ができ、
水を張りっぱなしだと、急激に分解が進み、高濃度の養分が稲の根を損ねます
ので、注意が必要です。亡骸の層が異臭を放つ状態は、赤信号で、水位を
下げてガスを空中に抜くようにします。
川口さんの巻向の田んぼは、亡骸の層が厚くなっており、水を張るとマイナス
なので、溝に水を張っているだけだそうです。亡骸の層がスポンジ状に水を
保持するそうです。
 
昨日脱穀した麦がらを田んぼに戻します。 先月畔豆を播いていませんでしたので、この日に播きました。
 
2粒播きます。 少し土を被せて
 
麦がらを被せて、はと除けに糸を張って完了です。 里芋の土寄せです。里芋は種芋の上に親芋ができ、親芋の上に小芋ができ
ます。そのままだと小芋が地上部に露出します。小芋が露出した状態だと、
芋が肥大しませんので、土寄せします。
まず、草を刈ります。
 
畝のサイドの土を掘ります。
 
根元に土を運びます。 土を寄せます。
 
草を被せます。
 
完了です。 もちとうもろこしの種まきです。まず、草を刈ります。
 
2条植えにします。2本紐を引っ張ります。条間は90cmくらいにしました。 鋸鎌を使って、株間35㎝に植穴を掘ります。
 
もちとうもろこしの種を3粒播きます。最終間引いて1本にします。 指先で1cmほど押し付けて土を被せます。
 
指の背で少し鎮圧して 草を被せて完了です。
 
オクラの手入れ(除草)です。 完了
 
先月ばら蒔きしたゴマの手入れです。出が悪いところがあったので、密な
ところから移植するようにしました。
20cm間隔くらいに移植しました。除草は、切り取りではなく、苗床と同じ
抜き取りをしました。
 
かぼちゃ、冬瓜の手入れ とうがんの周囲の草を刈ります。更につるが伸びてきたら、全面の草を刈るようにします。
 
2本植わっていましたので、1本に間引きしました。
 
エンサイの手入れです。
 
しょうがの手入れです。 菊菜の種取りです。