川口由一さんの実地指導

2002年8月11日の指導の一部です。 

水田の除草です。早稲の水稲は、7月下旬まで。中手の水稲は8月10日までに除草を行うようにします。この時期を過ぎて除草を行うと、根を痛めます。この時期までは、根を痛めても再生しますが、この時期を過ぎると、稲は穂を作るために精力を注ぎ根は再生されません。この時期は根は張り巡らされ、草の根元の地表までも出て空中の窒素等まで取り入れるそうです。写真の除草作業は時期が遅れていますが、草丈3cmくらいのところで切り取りし、できるだけ根を痛めないように配慮しています。もう少し草が少ない状態でしたら、除草しないほうが賢明です。 1ヶ月前に播種した、ブロッコリー、キャベツの移植です。
 
8月上旬の雨の降っていない、カラカラの乾燥した状態での移植です。まず、苗に水をかけて土を湿らせます。 次に植え穴を掘ります。非常に乾燥していますので、このような草の中に植え付けて乾燥を防ぎます。
 
 
植え穴に水を注ぎます。 苗の掘り取り。
 
 
植え付け。植え穴の水がひいてから、苗を置き、周囲の湿った土を苗に寄せて植え付けます。 最後に、補いに米ぬか・油かす半々を撒きます。
 
 
かぼちゃの取り入れです。日本かぼちゃは、白く粉がふいてきたら取り入れ時ですが、それ以前の若取りでも特に問題はありません。西洋かぼちゃは、付け根の茎がコルク質になったら、取り入れ時です。 すいかの取り入れ。すいかの取り入れ時は、付け根の茎の近辺のスプーン型の葉が枯れたとき。付け根の茎の産毛がなくなったとき。すいかの色が濃くなったとき。底が黄色くなったとき。付け根が凹んできたとき。以上の条件がいくつかそろってきたら取り入れ時です。
 
 
わけぎの植え付けです。くわでV字型に溝を掘ります。 わけぎを植え付けている間に、横の畝でつるなしいんげんの植え穴を掘ります。草丈は20cmくらいに切り取っています。
 
 
つるなしいんげんの豆を2粒づつ撒きます。 最後に、補いに米ぬか・油かす半々を撒きます。
 
 
深根ねぎの植え付けです。くわで深めに溝を掘ります。 ねぎを植え付けます。ねぎが根付いたら土を被せます。
 
 
きゃべつの苗の植え付け。購入苗の植え付けです。植え穴を掘ります。 水を注ぎます。(他の時期なら、水を注ぐ必要のないことが多い。)
 
 
苗の植え付け。周囲の湿った土を苗に寄せて植え付ける。 最後に、補いに米ぬか・油かす半々を撒く。