川口由一さんの実地指導

2003年8月10日の指導の一部です。 

水田の除草です。10日程前にスタッフの方が1列置きに除草したそうです。この日は、残りの1列置きの除草で、最終の除草です。早稲種は7月下旬まで、中手、晩生種は8月10日くらい、遅くても盆までには、除草を終えます。理由は、この時期になりますと、穂を形成しだし、細根が横に張り出しますので、田に入ると根を痛め、稲穂の生育を悪くするためです。 この写真は、膝をついて除草作業をしているところです。この方が楽だと思います。この時期の除草は、草の根元を刈ると、稲の根が地表面に張り出しており、根を痛めますので、草丈10センチ前後くらいの高さに刈ります。お米の一生は6ヶ月で、最初の2ヶ月は苗代で水なしの畑状で育て、9月末までの3ヶ月間は水の中で育て、最後の1ヶ月は水を止めます。
  在来農法では、田の中は稲だけの単一種で、他の草等の植物は取り除きますが、自然農の田んぼは、夏草の生命が盛んで、カエル、バッタ、クモ等の小動物、水路には小さな生き物が動き回り、小鳥、蝶、トンボ等が飛来する生命活動豊かな健康な水田とします。このような田んぼで健康な稲が育ちます。
 
ブロッコリー、キャベツの種まきです。まず、草を刈ります。 表面を少し削りとって草の茎、草の種等を取り除きます。
 
 
3センチくらい耕起します。 平にします。
 
 
でこぼこがあると、間の深いところに種が落ちて、発芽しにくいのと、乾燥を防ぐため、クワを使って平に鎮圧します。 ブロッコリーの種を播きます。
 
 
覆土する土を掘り出します。(草の種が混ざらないように。) この日は、台風の雨の後で、土が湿っており、だんご状になるので、ふるいにかけて覆土を行いました。普段はふるいなど使いません。臨機応変に行います。
 
 
薄く草を被せます。毎日見ることができるのなら、厚めに草を被せて、芽が出てきたら薄くしてあげます。 クワを使って、鎮圧します。(土の乾燥を防ぐため。) 普通は覆土したあとに鎮圧を行いますが、この日は土が湿っていて、クワの裏に土と種が付くので、草を被せてから鎮圧を行いました。臨機応変に行います。
 
 
周りの乾燥を防ぐためと土を見せないために、草を敷きます。 最後に、補いにぬかと油粕半々を少しまきます。
 
 
つるなしいんげんの種まき。クワで植え穴を掘ります。種は2粒づつ播きます。いんげん等の菜豆は、播き時をずらせば、長期間食することができます。つるありいんげんの場合、栽培期間が長いので、4月、5月、8月初旬、8月下旬等に種を播けば、長期間食べれます。 覆土をします。
 
 
草を被せます。 白菜の点播。適当な間隔で、直径10センチくらいの苗床を鎌を使って作り、5粒くらい種を播きます。
  
 
覆土をして、鎮圧して、草を被せる。 にんじんのすじ播き。草を刈る。
 
 
クワを使って草の茎等を削りとる。 3センチほど、掘り起こす。
 
 
クワの裏を使って、鎮圧する。 にんじんの種をまく。この後、乾燥を防ぐため鎮圧し、草を被せる。
 
 
深根ねぎの植え付け。クワを使って、土を堀り上げる。 ねぎを、写真のように並べて、土を少し埋め戻します。根が付いたら、後日、土寄せします。