川口由一さんの実地指導

2007年8月12日の指導の一部です。

水田最後の草刈りです。早生種では、7月末までに、晩生種で、盆までには草刈りを終えるようにします。この頃以降に、稲は幼穂を形成し、毛根が横に張ってきますので、この後は田んぼに入いると根を傷めますので、田に入らないようにします。根を切ってしまいますと再生しないそうです。幼穂を形成しだすと、扁平な茎が丸くなってきます。 この頃の、除草の仕方ですが、草の根元を地面すれすれに刈ると、すでに稲の根が伸びており、稲の根を傷めますので、亡骸の層の上側を刈るようにします。また、刈る時は、稲の根を傷めないよう、できるだけ田んぼにはいらないようにするのがベストなので、左右の列も同時に刈って、一度に3列を刈るようにして、できるだけ、踏まないようにします。
 
畦の草も刈って、田んぼに入れておきます。 ブロッコリー、キャベツの種まきです。まず、草を刈ります。
 
草刈り完了です。 この場所は、左隣に苗代を作っており、その時掘った溝の土を、この場所に掘り上げているので、その土を溝に戻して、平らにしています。
 
モグラが入ってでこぼこなのと、よもぎ等の宿根草の根を取り除くため、2,3センチ耕起します。通常は、この作業の前に、草の種を取り除くため、表面の土を削り取るのですが、うっかり忘れたそうです。(左半分は、溝を埋めるために削っていますが、右半分はそのまま。) クワの裏を使って、土を砕きます。
 
平らにならします。 くわの裏を使って、鎮圧します。
 
ブロッコリーの種を播きます。 覆土をします。通常は、表層の土は草の種が混じっているので、その下層の土を覆土に使うのですが、最初に草の種の混じった、表面の土を削り取る作業が、抜けているので、そばにある土を覆土にしています。
 
鎮圧します。 草を被せます。
 
土がかなり乾燥していたので、水をたっぷりあげます。完了です。 にんじん、しょうがの手入れです。
 
除草後。 つるありいんげんの種まきです。
 
株間40センチくらいに、鎌を使って植え穴を掘ります。 3粒播きます。3センチ間隔くらいで、1,2cmの深さにします。
 
支柱を立てます。赤目に自生している笹を利用しますが、1本では弱いので、3本合わせて使います。両端は、杭を打ちます。結束の藁縄は、エンドウ豆の支柱に使ったものを利用します。
同 この場所には、にがうりも植わっていますので、いんげんとにがうり兼用の支柱になります。 人参の種まきです。まず除草します。人参の種まきは8月末が適期ですが、実習のために行っています。
作業が、インゲン豆の支柱立てと並行していましたので、途中の写真が抜けています。紐を引っ張って、くわ幅に表面の土を削り取って、耕起して、鎮圧します。その後、種を播き、覆土を取るために、サイドにくわを入れています。 表層の下の、草の種の混じっていない土を覆土します。
鎮圧します。 補いに、ぬか、油粕半々を撒きます。
草を被せて完了です。 すいかが、カラスに食べられました。
カラスからスイカを守るため、糸を張ります。まず、棒を立てます。 糸を張って完了です。