川口由一さんの実地指導

2012年8月12日の指導の一部です。

水田の最後の草刈りです。早生種では、7月いっぱい。中手種、晩生種で、8月10日くらいまで、遅くても盆までには、最後の除草の作業を終わるようにします。それを過ぎると、稲は幼穂形成の営みに入り、稲の根を傷めますので田んぼに入らないようにします。特に、開花交配の時期はぜったいに田んぼに入らないようにします。その後は、草刈りは行わず、広い田んぼに稲のみが育つのではなく、稲の足元に草のある状態にします。
水の管理は、早生種は9月いっぱい、中生種、晩生種は10月中旬まで。その後1カ月は、雨でたまる水だけにします。

水田における最後の草対策です。田植え後1カ月に稲は少年期から青年期
になりますが、早い目、早い目に草を刈ると元気よく育ちます。ちょっと手遅れ
になると草に圧倒されます。適期適格に、少し手を貸してあげると、実りを手
にすることができます。
最後の草刈りは、稲の根を痛めないように、一度に3列の草刈りを行います。
また、稲の根を損ねないように、地面すれすれに刈るようにします。
 
できるだけ足を踏み入れないようにするため、一度に3列刈るようにします。
まず、左の列を刈ります。
真ん中の列を刈っています。
 
右側の列を刈っています。 完了です。
 
水の便のいいところでは、水位を下げると、作業がしやすくなります。 白菜の点播です。まず、畝の草を刈ります。
 
紐を3条に引きます。
 
株間40cmに植穴を掘ります。 白菜の種、5〜7粒を播いて、軽く覆土します。
 
草を被せて 完了です。発芽したら間引いて、最終1株にします。
 
ニンジンの筋播きです。まず、草を刈ります。(種蒔きの適期は8月末から9月
初めです。)
紐を引っ張ります。
 
クワを使って、クワ幅に草の茎、根、土の表面の夏草の種を削り取ります。 2,3cm耕起して、平らに均します。
 
クワの裏面を使って鎮圧します。 ニンジンの種を播きます。
 
覆土するため、サイドにクワの刃を入れます。 覆土は、夏草の種の混じっていない中の方の土でします。
 
種が見えなくなる程度に覆土します。
 
乾燥を防ぐため、鎮圧します。 乾燥を防ぐため、草を被せます。
 
最後に、補いに、ぬか・油粕半々を両側に撒きます。
 
大根の筋蒔きです。草があれば、乾燥を防げますので、畝の草は、5cmくら
いの高さに刈りました。紐を引っ張って、鋸鎌で少し溝を掘って、5cm間隔に
大根の種を播きました。
 
覆土して、草を被せて完了です。最終25cm〜30cmくらいに間引きます。 モロヘイヤの摘心です。脇芽を伸ばすため、天を止めます。
 
エンサイの手入れです。草を刈ります。 完了です。