川口由一さんの実地指導

2005年9月11日の指導の一部です。

9月の水田は畦草刈りくらいで、あまり作業はありません。水管理は、早稲種で9月中ごろ、晩生種で9月末まで、水を張っておきます。水を止めた後は、水の出口の高さを、雨が降ったら溝に少し水が溜まるくらいの高さに調節しておきます。また、この時期に田に入れば、根を切ってしまい、根は再生しません。根を切れば、米の肥大を阻害します。また、受粉も阻害しますので、田に入らないようにします。 葉ねぎの手入れです。ねぎは、草丈が高いと、風通しが悪くなって、水分が乾燥しにくくなって、その水分が熱せられ、ねぎの苗が傷んで、枯れてきます。
 
ねぎは、こまめに草刈りが必要です。 先月、播種したブロッコリーとキャベツの移植です。
 
くわで3センチくらい土を付けて、掘り出します。この後、少し離れた実習畑に移植しました。 先月に続いて、にんじんの播種です。まず、植え付け場所のとうもろこし、草を刈ります。
 
にんじんの筋播きです。紐を引いて、くわで表面の土を削り取って、草の種等を取り除きます。 土が軟らかいので、耕起せずに鎮圧します。乾燥を防ぐためと覆土を均一にするためです。
 
にんじんの種を播きます。 覆土を取るため、くわをサイドに入れます。
 
表面近くは、草の種があるので、下の方の土を覆土にします。 種が見えなくなる程度に、薄く覆土します。
 
草を被せます。 乾燥を防ぐため鎮圧します。普通は草を被せる前に鎮圧しますが、この日は土が湿っていて、くわの裏に土が団子状に付きそうなので、草を被せてから鎮圧しました。
だいこん、かぶ等の播種です。まず、草を草丈10センチくらいに刈ります。 だいこんの線播きです。紐を引いて、紐に沿って地面すれすれに草を刈ります。
 
くわをV字型に入れて、表面の土を取り除きます。 3〜4センチの間隔で種を播きます。
 
くわを使って、覆土します。 くわを使って、草を寄せます。普通は乾燥を防ぐため軽く草を被せますが。この日は土がかなり湿っていたので、ほとんど草を被せていません。
 
鎌を使っての、だいこんの線播きです。紐に沿って、鎌で少し掘ります。 3〜4センチ間隔で種を播きます。
 
指で土を被せます。 草を寄せます。
 
赤かぶ、小かぶの平播きです。まず、種をばら播きします。 草を刈って、種を落ちつかせます。
 
白菜の点播です。まず、草を草丈10センチくらいに刈ります。 40〜50センチ間隔に直径15〜20センチくらいに草を刈ります。
 
白菜の種を5粒播きます。この後、指で土を薄く被せて、草を被せておきます。 キャベツ、ブロッコリーの移植です。40cm間隔くらいに植え付けます。
 
前日、室生山荘ででた生ごみを撒きます。だいこんに直接かからないようにします。 補いに、農的生活をすれば、でてくるぬか、油粕を撒きます。
 
たまねぎの苗床づくりです。 稲の苗代と全く同じです。最後の草を被せます。