川口由一さんの実地指導
2008年4月29日の指導の一部です。
籾降ろしの大切な時期ですので、4月13日の定例勉強会に続き、臨時の勉強会が開催されました。
稲(赤米)の苗代作りの指導です。早生種である赤米、黒米は、この日が籾降しの適期です。苗代は、普通は、田んぼの中に作るのですが、この日は、水田の横の畑に苗代を作りました。まず、籾の播く量ですが、100u当たり0.7合。それに対する苗代の大きさは、1.3m×2mです。 苗代の幅1.3mは、後の除草等の作業をしやすくするためです。まず、草を刈ります。刈った草は、苗代の敷草に利用するため、あまり根元から刈りますと、枯草とともに、夏草の種が混じってしまいますので、2,3cm上の部分を刈るようにします。 | くわを使って、夏草の種の混じった表面の土、草の茎・根を削り取ります。 |
夏草の種が混じらないよう、きっちりと削り取ります。 | モグラの穴やよもぎ等の宿根草の根が多かったので、2、3センチ耕起して、モグラの穴を修復します。 |
くわのサイドを使って、土を砕いてならします。 | よもぎ、セイタカアワダチソウ等の根を取り除きます。 |
籾の水選です。 | 水を汲んだバケツにあらかじめ分量を量っておいた籾を入れます。 |
浮いた籾を取り除きます。 | 同 |
沈んだ籾をざるにあけます。 | ざるにあけて、水を切っておきます。 |
くわのサイドを使って、より細かく砕きます。 | 平らになるよう、くわの裏を使って鎮圧します。でこぼこをなくして、このあとの覆土を均一にするためです。 |
籾を播きます。赤米を播きました。赤米にはのぎがあり、他の稲がイノシシの被害にあっても、イノシシが赤米ののぎを嫌がるため、被害にあわないそうです。 | 少しづつ、何回かまわって、均一に播くようにします。 |
2、3cm間隔になるよう、ひっついている籾と籾を離します。丈夫な苗を育てるために、丁寧に行います。 | 覆土に使う土を用意します。まず、夏草の混じった表面の土を取り除きます。 |
その下の部分の土を掘って、砕きます。 | 覆土していきます。 |
籾が見えないように、覆土します。 | 乾燥を防ぐため、くわの裏を使って、鎮圧します。 |
同 | 草を被せます。 |
4月13日に作った苗床が少しすずめに荒らされていたので、藁を撒きました。すずめは藁等の長いものはくちばしに絡みつくため、嫌がるためです。 | 最後に、小動物除けにしの竹をのせて完了です。 |
4月13日に作った苗代にもぐらが、全面的に入って、土を浮かせていたので、足で踏んで、修復しました。 |
昼からの野菜の植え付けの指導の一部です。澤井久美さんに、写真の撮影をお願いしました。しょうがの植え付けです。まず、草を刈ります。 |
くわを使って、草の根を切り、植え穴を掘ります。 | 同 |
しょうがを横向けに植え付けます。 | しょうがの厚さ程度の覆土をして、草を被せて完了です。 |