川口由一さんの実地指導

2006年10月8日の指導の一部です。

稲刈りです。この日は、稲刈りにはかなり早い状態でしたが、実習のため稲刈りを行いました。稲刈りの適期ですが、穂の3分の2が枯れた状態、すなわち穂のついた茎の部分が、緑色あるいは黄色から黄土色に変わった状態に、3分の2がなった状態で、1株の3分の2がそのような状態で、なおかつ、田んぼ全体の3分の2がそのようになった状態が適期です。完熟させるのが一番よいのですが、それ以上完熟させると、脱粒が多くなり、また、うまく脱穀できなくなります。それから、収穫前1週間から10日くらいから収穫までの間に、熟して粒が太ってきます。 4列づつ刈っていきます。右から左に手際よく刈っていきます。株の大きさによりますが、1回に2〜3株で3回刈って、6株から9株くらいを1束にします。
 
刈った稲は、このように置いていきます。これは2回刈った状態で、このようにクロスさせます。 右から左に刈って、体の左に並べていきます。
 
3回目に刈った稲を、まん中に置きます。これで1束です。 続いて同様に刈っていきます。
 
2回目 3回目にまん中に置きます。
 
刈った稲は、このように人が通れるように並べていきます。このようにしないと後の作業がやりにくくなります。 結束用の稲藁を3〜4本、斜めに置いていきます。
 
稲束の括り方です。根元の方を右手に、このように持ちます。 右手を手前に、上から被せます。
 
左手で持って、ひっくり返します。 右手を持ち直して、軽く絞めます。
 
右手をクロスさせて 右手を持ち替えて
 
親指で、中に入れます。
 
稲木を立てます。稲木は南北に立てます。 倒れにくくするために、南北の方向の90度ではなく、少しずらしてハの字型に杭を立てます。
 
槌で打ち付けます。
 
高さを調節します。 藁で括っていきます。
 
支えの杭を打ち込みます。2本の杭に対して90度の角度で打ち込みます。 2対1に分けて、1を手前に交互に掛けて行きます。
 
掛けた稲は4方向に分かれた状態になります。こうすることによって、よく乾燥します。 2人で作業すると、作業が早くなります。
 
掛けた稲束がゆるまないように、端は、稲の茎を使って括っておきます。 最後に、すずめ除けに、糸を張ります。
 
たまねぎの苗床の除草です。きっちりと除草しておきます。 にんにくの植え付けです。
 
株間は10センチくらいで、球根の先端きちきちに植え付けます。3列に植え付けました。 にんじんの草の手入れです。片側を除草します。
 
こちらは、ほうれん草の除草です。
 
だいこんのばら蒔きです。草の上から種を播きます。 草を根元から丁寧に刈って、種を落着かせます。
 
完了。だいこんの播種は今回はばら播きをしましたが、このほか、筋蒔き、線播き等(こちらの方がポピュラー)があります。過去の9月の実地指導をご覧下さい。 根深ネギの植え付けです。さつまいもの収穫のあとに植え付けます。
 
くわで掘ります。 ネギを並べていきます。
 
手前も掘って2列にしました。 土を被せて完了です。このあと草を被せておきました。1ヶ月から1ヶ月半後に、土寄せをして完了です。