川口由一さんの実地指導
2008年10月12日の指導の一部です。
稲刈りの実習です。この時期は、稲刈りには少し早すぎますが、実習のため行いました。まず、稲刈りの適期ですが、1本の穂(籾の付いた部分)の先端から3分の2が枯れた状態(籾の付いた茎の部分が緑色から黄土色に変わった状態)で、1株の3分の2の穂がそのように枯れた状態で、田んぼ全体の稲の3分の2がそのような株になっているときが適期です。ほんとうは、全て枯れた状態で完熟させたほうがいいのですが、脱穀するときに穂がちぎれて、うまく脱穀できなくなったり、脱粒が多くなります。それから、収穫前の1週間〜10日くらいから収穫までの間に、熟して粒が太ってきますので、適期に刈るようにします。 | 稲刈りは、右利きの場合、3列から4列を右側から左側に刈って、稲束を体の左側に置きます。そうすることによって作業がスムーズ行えます。 |
株の大きさによって、1回に、2株から3株を刈って、3回に分けて置き、6株から9株を1束にします。1回目をこのように置きます。 | 2回目を交差させて置きます。 |
藁で括る場所で交差させて、置くようにします。 | 3回目を真中に置きます。これで、1束とします。 |
後の作業を考えて、人が通れるように幅を空けて、刈った稲を置くようにします。 | 結束用の藁を3、4本斜めに置いていきます。 |
結束用の藁は、このように、右手に根元部分がくるように持ちます。 | 右手を手前にして、上から被せます。 |
ひっくり返して、 | 時計回りの方向に、両手で絞めつけます。 |
左手は固定させて、時計回りに右手を1回転させます。このとき右手は一旦放します。 | 同 |
最後に、親指で押し込みます。 | 稲木に掛けるときは、2対1に分けて掛けます。 |
出来上がり、拡大です。 | 稲木の立て方です。稲木は南北の方向に立てるようにします。稲木の足は、並行ではなくハの字になるように立てます。そうすることによって倒れにくくなります。 |
槌で打ち込みます。 | 縄で括ります。 |
同 | 端に支えの支柱を打ち込みます。 |
縄で括ります。 | 稲束を掛けます。2対1に分けて、1の方を手前にして掛けていきます。(写真は1が手前になっていませんが、掛けるときに持ち直されました。) |
同 | 2対1の1を手前に、左右に交互に開いて掛けていきます。こうすることによって4方向に別れて、よく乾燥します。 |
2人で作業を行うときは、一人が2対1に開いて、手渡すようにします。効率よく作業が進みます。 | 最後に、ゆるまないように、3,4本の茎で括っておきます。 |
雀除けの糸を張って完了です。 | 裸麦の種播きです。播く量は、100u当たり8合です。 |
麦を播いた後、草刈りを行います。カラスノエンドウが生えて来ていますので丁寧に草刈りを行います。麦の場合、収穫までの作業はこれ1回だけです。刈った草はその場に敷きます。 | 水菜の植え付けです。株間40センチくらいに植え付けています。 |
鋸鎌で植え穴を掘って、周りの土を寄せて植え付けます。 | 最後に、ぬか、油粕半々を補います。 |
玉ねぎの苗床の除草です。先月播いた玉ねぎが順調に育っています。 | こちらは、先月播いた大根とにんじんです。大根は5cm間隔くらいに、にんじんは3cm間隔くらいに間引きを行います。 |
玉ねぎの除草。 | にんじんの間引きです。 |
玉ねぎの除草が終わったら、ぬか、油粕半々を補っておきます。 | サニーレタスの筋播きです。紐を引っ張ってクワで表面の土を削り取ります。 |
2,3cm耕起します。 | 平らに均します。 |
サニーレタスの種を播きます。 | 種が小さいので、覆土はせずに、手のひらでなでるようにして、土を被せます。 |
乾燥を防ぐために、クワで鎮圧します。 | 草を被せて完了です。 |