川口由一さんの実地指導

2011年11月13日の指導の一部です。

昨年は、稲がイノシシに食べられ、全滅しましたので、今年は、被害を少なくするために、全て、早稲種で、ノギのある赤米を作付しました。例年、中生種、晩生種の場合は、11月初めに稲刈りをして、12月初めに脱穀をしますが、作業を1カ月早めています。なお、早稲種の脱穀は今が適期です。

先月、稲刈りをして、はざ掛けをし、1カ月乾燥した赤米を脱穀します。 足踏み式脱穀機です。2人でこいで、1人が稲束を手渡すようにすると、
作業がはかどります。
 
たくさん、脱穀できました。
 
脱穀した籾をふるいに入れます。 稲穂がちぎれて脱穀できていないものを、しごいて一粒づつの籾にします。
 
ふるいにかけます。
 
籾を箕に移すときの、ござのたたみ方です。 4重にたたみます。まず、2重にたたみます。
 
もう片一方を1重にかぶせます。
 
上の3重を持って、 箕に移します。
 
籾を唐箕に移します。
 
唐箕にかけて、藁屑等を飛ばします。 右側は実入りのいい籾、左側の2番桶には軽い籾、粃(しいな)が出てきます。
 
最後に、袋に入れて完了です。 ふるいにかけてた藁屑には、籾が少し残っているので、槌で叩いて、
再度ふるいにかけるようにします。
 
脱穀が終わった稲わらは、田んぼに戻します。ここは、昨日、小麦の種を播い
ています。小麦の発芽を妨げないように、ばらばらになるように撒きます。
完了です。
 
こちらは、先月播いた小麦が発芽していますが、かまわずに、稲わらを戻します。 完了です。
 
お米の裏作の小麦のばら播きです。小麦の播き時は、11月が適期です。
播く量は、1反(1000u)当たり8升、100u当たり8合です。
お米は、水を好む夏草、麦・小麦は水を」嫌う冬草で、その性質は正反対
です。
ここの水田は、麦・小麦を育てるため、4m幅に溝を掘って排水をはかって
います。
小麦を播いてから、草を刈ります。すでに冬草に占領されていますので、
丁寧に冬草(特にカラスノエンドウ)を刈って、冬草の命を絶ち、生育を
止めます。麦と冬草を同じスタートラインに立たせる作業です。作業はこれ
1回だけで、あとは何もしません。
 
この日も、多くの参加がありました。 先月ばら蒔きした、菜っ葉です。種類は、川口さんの畑で、諸々のアブラナ科
の野菜が交配したものだそうです。
 
こちらは、大根のばら蒔きしたもので、小さなものを間引菜として採取して
います。
玉ねぎの苗の植え付けです。つるむらさきのあとに、4条で植え付けるように
しました。
 
株間15pくらいで、植え付けます。
 
こちらは、モロヘイヤのあとに、えんどうの種まきです。モロヘイヤの枝に
えんどうを絡ませるため、モロヘイヤを50cmくらいの高さに残しておきます。
株間30〜40cm間隔に植穴を掘ります。
 
えんどうを5粒播きます。あとは、1cm程埋めて、草を被せておきます。 先月植え付けたキャベツの手入れです。草を片面刈ります。
 
葉の色が、少し栄養不足ぎみなので、補いに、油粕、ぬか半々を撒きます。
 
にんじんの手入れ(間引き)です。 イチゴの苗の植え付けです。通常は9月末くらいに、15センチ間隔くらいに
植え付けて、株の肥大をはかり、11月末から12月初めに本田(ほんでん)
に植え付けますが、先月少ししか移植できませんでしたので、直接、本田
(ほんでん)に植え付けます。
 
株間30p〜35pくらいに植え付けます。イチゴは根元がL字型になっていて、
そのおしりの方向に実がなるので、おしりを畝の外側に向けて植え付けます。
先月、柿の木の下に、ばら蒔きした大根が、きれいに発芽しています。