川口由一さんの実地指導

2009年2月8日の指導の一部です。

2月は、赤目自然農塾の始まりの月で、今年で19年目になります。こんなに多くの方が来られました。 川口さんをはじめ、50数名のスタッフの紹介です。
 
自然農で使用する道具の説明です。最初にくわですが、くわの刃と柄の角度が60度くらいのくわを選びます。45度くらいのくわは畝作り用で、90度弱くらいのくわは開墾用で、60度くらいのくわが万能で使いやすいものです。刃は、鍛冶屋さんが作ったもので、重いものがよく、刃の重さを利用して使用するのがコツです。刃の薄く軽いものは、あまり仕事をしてくれませんので、使用していると疲れます。鍛冶屋さんの作ったものは、刃が減れば付け替えることもできます。このようなくわは、赤目の近辺では、国道165号線沿いの井上植物園(名張市)、あるいは、福岡県のみみず屋さんで売っています。 60度くらいのくわは、土を掘ったり、畝を作ったり万能に使えます。
 
45度のくわは、土を掘るには無理があります。畝作り用です。 次に、スコップですが、小さなスコップは、あまり仕事をしてくれません。普通サイズのスコップを選びます。、柄は鉄製と木製がありますが、柄の木製のスコップが長持ちして使いやすいものです。
 
次に、鎌ですが、鎌は、普通の草刈用の鎌と、鋸鎌がありますが、赤目自然農塾では、笹を切ることが多く、普通の草刈り鎌では、けがをすることが多いので、鋸鎌を使用します。 鋸鎌は、鉄製とステンレス製のものがありますが、鉄製のものを使用します。ステンレス製の鋸鎌は錆びませんが、滑ってあまり切れません。
 
田んぼの、でこぼこの修復です。かなりの高低がありましたので、均一に水がのるように修復します。まず、草を刈ります。 刈った草は、外に出します。
 
刈った草を外に出したら、高い所の土を、スコップで削って、 低い所に持っていきます。
 
くわで、表面を平らに均します。
 
完了 外に出した草を被せます。自然農は、裸地を見せないのを基本とします。
 
完了 最後に、補いにぬか・油粕半々を薄く撒きました。新たに自然農に切り替えた田んぼとか、地力がない田んぼでは、この補いが必要ですが、この田んぼは、何年も自然農を行っていますので、実習のために行いましたが、補いをしなくてもいいようです。
 
えんどうの支柱立てです。支柱を立てて、槌で打ち込みます。 内側に縄を引っ張りますので、支えを打ち込みます。
 
支えを縄で括ります。 縄を引っ張ります。
 
わらを括ります。 同、えんどうのつるが、わらにつかまって、上に伸びていきます。つるが伸びてきたら、2段目、3段目と同様に縄を引っ張ります。
 
わらを括ったところ。 じゃがいもの植え付けです。40cm間隔くらいに、鋸鎌を使って、植え穴を掘ります。
 
じゃがいも(種イモ)を半分に切って植え付けます。覆土は、種イモの厚さくらいにします。 切った種イモを立てて植え付けて、
 
草を被せて、完了です。 開墾です。数年、放置されていて、笹だらけです。まず、笹、草を刈ります。
 
元の畝がありましたが、少し畝を作り替えます。紐を引っ張ります。 スコップを入れて、溝を掘ります。
 
掘った土を、畝に上げます。
 
くわでかまぼこ型に均します。 補いに、ぬか・油粕半々を撒きます。
 
外に出した草を被せます。 完了です。