川口由一さんの実地指導
2012年2月12日の指導の一部です。
2月は赤目自然農塾始まりの月です。今年で22回目を迎えます。川口さんを 初め六十数名のスタッフの紹介がありました。 |
自然農で使用する道具の説明です。まず、クワですが、写真のように、刃と柄 の角度が、90°、60°、45°くらいのものがありますが、真ん中の60°ぐらい のものを選びます。 90°ぐらいのクワは、開墾用です。45°ぐらいのクワは、畝作り、溝の土上げ 用です。60°ぐらいのクワが万能です。 |
柄の長さは1m20cmから1m40cmくらいで、刃が厚く、重いめの、鍛冶屋 さんの作った鋼鉄製で、刃が擦り減ったときに付け替えができるものが、 最良です。このようなクワは、赤目の近辺では、国道165号線沿いの井上 植物園(名張市)、あるいは、福岡県のみみず屋さんで売っています。重い クワは、作業はクワがするので、その重さを利用してうまく働かせます。軽い クワは、あまり仕事をしてくれませんので、すぐ疲れます。 |
次に、スコップです。スコップは木の柄の大きなものを選びます。小さなスコップ もありますが、小さなものでは、仕事をしてくれません。また、金属の柄もあり ますが、木の柄のものを選びます。 |
次に、鎌ですが、鉄製の鋸鎌を使用します。ステンレス製は滑って切れ味が 劣ります。 |
左手でもっている鎌は、払いながら草を刈る鎌で、頻繁に刃を研ぐ必要があり ますし、草を掴んで刈る場合、よく手を切ることがありますので、鋸鎌が安全 です。 |
たまねぎの除草です。たまねぎは背丈が低く、すぐ草に負けますので、丁寧に 草を刈ります。 |
補いのぬか、油粕半々を全体に撒きます。農的くらしをすれば、ぬか、油粕、 小麦のふすま等がでてきますので、それを畑にめぐらせるようにします。 たまねぎの補いは、2月を最後とします。3月以降だと効果がありません。 |
えんどうの支柱立てです。木杭を打ち込みます。縄を張って内側に引っ張りま すので、内側に支えの杭も打ち込みます。 |
杭の間に、しの竹を立てます。えんどうの上にある茶色い枯れ枝は、昨年の モロヘイヤで、えんどうのつるが絡むように、刈らずに残しています。 |
縄を張ります。 | 2段目の縄も張ります。 |
玉ねぎに撒いた補いを、えんどうにも撒いておきます。 | わらを括りつけます。えんどうのつるが、わらに巻き付いて、上に伸びていき ます。 |
出来上がりです。つるが1段目まで伸びたら、2段目もわらを括り付けます。 | 畝作りです。 |
まず、すすき等の草を刈ります。 | 刈ったl草を、除けます。 |
後で被せる土とサンドイッチにならないように、草が残っていれば刈るように します。 |
スコップ幅に紐を張って、スコップの刃を入れ、溝を掘っていきます。右側に スコップの刃を入れます。 |
左側にスコップの刃を入れます。 | 真ん中にスコップの刃を入れて、土を掘り出します。 |
掘り上げた土を、畝の窪んだところに敷きます。 | 同 |
同 | 同 |
畔側も、溝を切ります。 | 同 |
畝の上の土を、クワで均します。 | 畝は、かまぼこ型に仕上げます。 |
補いに、ぬか、油粕半々を撒きます。 | 草を被せます。 |
同 | 写真左側(山側)に刈った草を置いていたので、右側(谷側)の畝が出来て から、左側の草を右側に移して、左側を整地して、全体を完成させました。 |