実地指導

2014年2月9日の指導の一部です。指導は新しく赤目自然農塾の代表になられた中村康博さんです。

2月は、赤目自然農塾の始まりの月です。今年で24回目を迎えます。 自然農で使用する道具の説明です。まず、鎌ですが、鋼製の鋸鎌を使用し
ます。ステンレス製は錆びませんが、滑って切れ味が劣ります。
 
よく見かけるこの鎌は、払いながら草を刈る鎌で、頻繁に刃を研ぐ必要があり
ますし、草を掴んで刈る場合、よく手を切ることがありますので、鋸鎌が安全
です。
次に、スコップです。スコップは木の柄の大きなものを選びます。また、金属の
柄もありますが、木の柄のものを選びます。
 
小さなスコップもありますが、小さなものでは、仕事をしてくれません。 最後に、クワですが、写真のように、刃と柄の角度が、90°、60°、45°
くらいのものがありますが、真ん中の60°ぐらいのものを選びます。
90°ぐらいのクワは、開墾用です。45°ぐらいのクワは、畝作り、溝の土
上げ用です。60°ぐらいのクワが万能です。
 
柄の長さは1m20cmから1m40cmくらいで、刃が厚く、重いめの、鍛冶屋
さんの作った鋼鉄製で、刃が擦り減ったときに付け替えができるものが、
最良です。このようなクワは、赤目の近辺では、国道165号線沿いの井上
植物園(名張市)
、あるいは、福岡県のみみず屋カタログ)さんで売ってい
ます。重いクワは、作業はクワがするので、その重さを利用してうまく働かせ
ます。軽いクワは、あまり仕事をしてくれませんので、すぐ疲れます。
この時期の麦の様子です。奥が10月に播種した小麦です。手前が11月に
播種した裸麦です。
 
えんどうの支柱立てです。まず杭を打ち付けます。 縄で内側に引っ張られますので、両端に支えの杭を打ちつけます。
 
しの竹3本を1組にして、エンドウの間に立てます。 支えの杭は縄で縛っておきます。
 
縄を張ります。 縄に稲藁を結びつけます。エンドウは稲藁にツルが巻き付いて上に伸びてい
きます。
 
結び目です。
 
1段目完了です。エンドウが上に伸びてきたら、2段目、3段目を設置します。 畑の畝立ての実習です。この場所は、1年間放置されていて、笹がいっぱ
い生えています。
 
まず、笹を刈ります。笹は、鋸鎌が少し地面に入る程度に刈っていきます。 笹はすぐに伸びてきますが、年に3回くらいかると、一気に弱ります。
 
溝を掘るために、紐を30cm幅くらいに引っ張ります。 畝幅1.5mくらいに紐を引っ張ります。
 
紐に沿ってスコップの刃を入れます。右側にスコップの刃を3回くらい入れて 次に、左側に3回ほど、溝幅30cmスコップの刃を入れます。
 
次に、土を左右に掘り上げ、畝に敷きます。
 
掘り上げた土を、クワで砕きます。
 
くわで畝をかまぼこ型に仕上げます。 補いに、ぬか、油粕半々を撒きます。
 
土を裸にしないように、最初に刈った笹、草を被せます。 完了です。