実地指導

2018年2月11日の指導の一部です。

2月は、赤目自然農塾の始まりの月です。
最初に、自然農で使用する道具の説明です。まず、鎌ですが、鋼製の
鋸鎌を使用します。ステンレス製は錆びませんが、滑って切れ味が劣ります。
次に、クワですが、刃と柄の角度が、90°、60〜70°、45°くらい
のものがありますが、真ん中の60〜70°ぐらいのものを選びます。
90°ぐらいのクワは、開墾用です。45°ぐらいのクワは、畝作り、溝の
土上げ用です。
 
60〜70°ぐらいのクワが万能です。柄の長さは1m20cmから1m40cm
くらいで、刃が厚く、重いめの、鍛冶屋さんの作った鋼鉄製で、刃が擦り
減ったときに付け替えができるものが、最良です。このようなクワは、
赤目の近辺では、国道165号線沿いの井上植物園(名張市)、あるいは、
福岡県のみみず屋さんで売っています。重いクワは、作業はクワがするので、
その重さを利用してうまく働かせます。軽いクワは、あまり仕事をしてくれま
せんので、すぐ疲れます。
次に、スコップです。スコップは木の柄の大きなものを選びます。また、
金属の柄もありますが、木の柄のものを選びます。また、小さなスコップも
ありますが、畝立て、溝掘り等では、仕事をしてくれません。ただ、
ごぼうの掘り上げ、小さな穴掘り等に重宝しますので、予備に持っていると
便利です。
 
タマネギの手入れです。補いに米ぬか、油粕を半々を撒きました。
例年、この時期に除草を行いますが、今年は、
気温が低く、まだまだ、氷点下の日が続きそうで、除草によりさらに
地温の低下をまねくと思われるので、除草は取りやめました。
鋸鎌の背で叩いて、草の上に乗った米ぬか、油粕を半々を落ち着かせます。
 
えんどうの支柱立てです。 杭を立てます。
 
端に支えの杭を打ち込みます。 杭の間に、しの竹を立てて、40cmくらいの高さに縄を張ります。
 
縄に稲藁を結びつけます。エンドウは稲藁にツルが巻き付いて上に伸びて
いきます。春になって、エンドウが上に伸びていったら、2段目、3段目と
縄を張って、稲藁を結んでいきます。
稲藁の結び目です。
 
畑の畝立ての実習です。この場所は、1年以上放置されていて、笹が
いっぱい生えています。まず、笹を刈ります。刈った笹は、一旦外に出します。
 
 
40p幅くらいに紐を引っ張って、溝を掘ります。 1.3m幅くらいの畝を立てます。
 
紐に沿って、スコップの刃を左右に入れ、笹の根を切ります。 左右にスコップの刃を入れたら、土を畝に掘り上げます。
 
掘り上げた土に混じった笹の根を取り除きます。 クワの側面で土を砕いて均します。
 
かまぼこ型に仕上げます。 米ヌカ、油粕半々を補います。
 
最後に、土を裸にしないように、最初に刈った笹、草を戻します。 1.3m幅くらいの畝が完成しました。