川口由一さんの実地指導

2006年3月26日の臨時集合日の指導の一部です。
3月の集合日が雨で、ジャガイモの植え付け、野菜の種降ろしができなかったので、この日と前日、臨時集合日を設け、実地指導がありました。赤目16年の歴史の中で初めてです。

たまねぎの除草です。たまねぎは、背丈が低く、すぐ草に負けますので、こまめに除草します。 し尿の処理の実習です。全国集会に備えて作ったトイレが溜まってきたので、処理します。杓で汲み取っているところです。
肩に乗せ、バランスを取って歩きます。少し、半身になるのが、コツだと思います。 普通の人は、肩がすぐに痛くなるので、そのような場合は、もう1本、棒をもう片方の肩に掛けて、運ぶと、あまり、肩が痛くないそうです。川口さんは、若い時から、米のとぎ汁、風呂の残り湯などを、毎日、畑に運んでいたので、肩にたこができていて、痛くないそうです。
 
刈った笹等の積み置きしているところに、し尿を撒きます。撒いたあと、上から、刈った笹等を被せます。1年ぐらいして、朽ちたら、畑に返します。このような多量のし尿を直接、田畑に返すと、養分過多で困った問題を招くので、このような場所で、処理します。自然農では、し尿は、肥料にも堆肥にもしません。 杓でし尿を汲んだり、撒いたりするときに、桶の外側が汚れるので、桶の縄は、1方向に垂らすようにし、反対側で汲んだり、撒いたりします。運ぶときは、汚れていない方を、内側にします。
 
じゃがいもの植え付けです。この畝は、少し前に、溝の土を掘り上げて、土を積んでいます。くわで植える場所の土を砕いて、植え穴を掘ります。株間は40cmくらいです。今回は、3月26日の植え付けになりましたが、これくらい気温が上がってからの植え付けでは、種いもが、収穫の頃、ズルズルに腐りませんので、植え付け適期です。3月の初め以前の植え付けでは、気温が低くて、種いもがズルズルになります。 じゃがいもを、包丁で、芽が均一になるように注意して、半分に切ります。切り面に灰をつける必要はありません。このいもは、だんしゃくです。
 
こちらは、メークインを植える、植え穴です。くわを入れて、草の根を切ります。 方向を変えて、草の根を切り、最後に少し、穴を掘っておきます。
 
半分に切ったメークインを撒きます。こちらは、畝幅が狭いので、ちどりに植え穴を掘っています。 切り面が、ななめ下になるように、植え付けます。
 
覆土は、いもの厚さくらいで、3センチくらいです。 最後に、枯れ草を被せます。
 
こちらは、先月、土を寄せて作った、うり類用のくらの整えです。くわで、土を砕いて、くらを築きます。最後に草を被せます。来月、かぼちゃ等の種まきをします。 ごぼうの筋播きです。まず、紐を引っ張ります。この畝も、少し前に、溝の土を、畝の上に積み上げています。草の上に土が乗っていますので、くわで土を耕起して、下の草を取り除きます。通常の場合は、表面の土をくわで削って、夏草の種を取り除き、それから、耕起します。昨年の3月の実地指導をご覧下さい。
 
平らになるように、鎮圧します。
 
ごぼうの種を播きます。ばら播きで、種と種の間隔は、2センチくらいです。 1〜2ミリ程度の覆土します。掘り上げている、溝の土を使いました。
 
乾燥を防ぐために、鎮圧します。 青草を被せます。枯れ草だと、夏草の種が混じっているので、近辺の青草を刈って敷きます。
 
ごぼうは完了です。右側は、だいこんの種まきです。紐を引いて、くわで土を耕起して、ここも下の草を取り除きます。 春だいこんの種を播きます。ごぼうと同様、くわ幅にばら播きしました。
 
覆土用の土を取るため、くわをななめに入れています。 ななめにくわを入れたところから、手で下の土を掘りだします。表面のつちは、草の種が多数混じっていますが、下の方の土は、草の種が少ないので、このようにして、覆土します。
 
手前半分は、覆土せずに鎌の裏面を使って、表面の土をほぐして、種を落着かせます。 青草を被せます。
 
草が足りない場合は、他の畝から調達します。 草を被せます。
 
草の上から、くわで鎮圧します。 最後に、補いに、ぬか、油粕半々を撒きます。