実地指導
2015年4月26日の指導の一部です。
2週間前の定例の集合日と同じく、苗代の作り方の指導です。籾おろしの時期は、大和盆地では、4月20日から4月いっぱいにかけてが適期です。
赤目自然自然農塾では、陸(おか)苗代(畑苗代)といって、水なしの畑状態 で苗を育てます。陸苗代の方が、水の管理がいらない。より強くたくましい 苗が得られる等の長所があります。苗は2ヵ月間水なしで健康に育ちます。 苗代の場所は、田んぼの中で、湿り過ぎず、乾燥し過ぎず、また、できれば、 少し高い所(苗を土付きで取り出すため、低くなるため。)を選びます。 |
まず、苗代を作るため、必要な面積の草を刈ります。刈った草は、最後に苗代 の被覆に使いますので、夏草の種が混じらないように、地上部から2〜3cm くらい上を刈ります。1m×2mの苗代を作ります。 |
もぐら除けの溝を掘ります。 | 籾種の水選です。水を張ったバケツに必要量よりやや多い目に種籾を入 れます。、塩水選という方法もありますが、水選で充分です。 籾種の量ですが、筋間40p×株間30pの場合で、100u(1a)当たり 5勺(0.5合)です。それに対する苗代の大きさは、100u(1a)当たりだと 1m×2mです。なお、赤米の籾種は手でよくもんで、ノギを外してから量を 計るようにします。 |
浮いた籾は取り除きます。 | ざるにあげて |
新聞紙の上で乾燥させておきます。 | 覆土用の土を用意します。掘り上げた溝の土の表面の土は夏草の種が 混じっているので避けて、下の土だけを覆土に使用します。、 |
同 手で細かく砕いておきます。 | 苗代の大きさ(1m×2m)に沿って、鋸鎌で切り込みを入れておきます。 この後、クワを使って、表面の土を削り取りますが、端がきれいに仕上 がります。 |
クワを使って、いま生えている草、夏草の種を取り除くため、3〜5cmくらい 削り取ります。 |
同 |
2,3センチ耕起します。 | 宿根草(よもぎ等)の根を丁寧に取り除きます。 |
覆土が、均一にできるよう、クワの裏面を使って、平らに鎮圧します。 | 籾種を播きます。手のひらで躍らすようにして、指の間から落ちるようにしま す。一度に多く播くのではなく、2,3周して播くようにします。 |
籾と籾がひっついているものは離し、2,3cm間隔になるようにします。 | 同 |
覆土をします。 | 覆土は、籾が見えなくなる程度に土を被せます。覆土が厚すぎると酸素不足 で発芽しませんし、薄すぎると乾燥して発芽しません。 |
覆土が終わったら、クワの裏面を使って乾燥を防ぐために鎮圧します。 | 乾燥を防ぐため、最初に刈り取った青草を被せます。 |
藁を被せる場合は、藁が土に触れると土の湿り気を奪うので、青草の上に 被せるようにします。 |
完了 |
鳥除けに糸を張ります。 | 小動物除けに、小枝を被せて完了です。 |
カボチャ、冬瓜の種まきです。2週間前に築いた鞍に、日本カボチャの種を 7粒播きました。 |
指で1センチくらい押さえつけて |
土を被せます。 | 草を被せて完了です。 |
じゃがいもの芽欠きです。2芽を残してそれ以上は抜きます。 | 種芋の付け根から抜くようにします。 |
最後に、補いに、ぬか、油粕半々を撒きました。 | 紫とうがらし、ミニトマト、ナス、葉ネギの種まきです。お米の苗代と同様に 苗床を作ります。まず、表面の草を刈ります。 |
次に、夏草の種の混じった、表面の土、草の根を削り取ります。 | 次に、2,3センチ耕起しますが、この場所はモグラの穴が多かったので、 深く耕起しました。 |
土を砕きます。 | クワの裏面を使って、平らに鎮圧します。 |
鋸鎌の背面を使って、10センチ間隔に溝筋を引いて、 | そこに、3センチ間隔くらいに、紫とうがらし、ミニトマト、ナスの種を播きまし た。 |
同 | 指で土を被せます。 |
こちらは、葉ネギの種を播きます。 | 覆土用の土を取るため、苗床のサイドにクワの刃を入れます。 |
クワの刃の入った下の方の、夏草の種の混じっていない土を覆土します。 | 最乾燥を防ぐため、クワの裏面を使って鎮圧します。 |
乾燥を防ぐため、草を被せて完了です。 |