実地指導
2016年4月24日の指導の一部です。
2週間前の定例の集合日と同じく、苗代の作り方の指導です。籾おろしの時期は、大和盆地では、4月20日から4月いっぱいにかけてが適期です。
赤目自然自然農塾では、陸(おか)苗代(畑苗代)といって、水なしの畑状態 で苗を育てます。陸苗代の方が、水の管理がいらない。より強くたくましい 苗が得られる等の長所があります。苗は2ヵ月間水なしで健康に育ちます。 苗代の場所は、田んぼの中で、湿り過ぎず、乾燥し過ぎず、また、できれば、 少し高い所(苗を土付きで取り出すため、低くなるため。)を選びます。 赤目自然農塾では、イノシシ対策として、ノギのある赤米を栽培しています。 |
赤米の籾種は、ノギがあると正確に分量を量ることができませんので、 手の平でよくもんで、ノギを外します。 籾種の量ですが、筋間40p×株間30pの場合で、100u(1a)当たり 5勺(0.5合)です。それに対する苗代の大きさは、100u(1a)当たりだと 1m×2mです。 |
籾種の分量を量って、水選します。 | 浮いた籾を取り除きます。 |
沈んだ籾をざるに取って、紙の上で乾かしておきます。 |
まず、苗代を作るため、必要な面積の草を刈ります。刈った草は、最後に苗代 の被覆に使いますので、夏草の種が混じらないように、地上部から2〜3cm くらい上を刈ります。今回は、長さ2mを取ることができなかったため、 1m×1.9mの苗代を作りました。 |
草を刈ったら、メジャーで1m×1.9mを計ります。 | 苗代の大きさ(1m×1.9m)に沿って、鋸鎌で切り込みを入れておきます。 この後、クワを使って、表面の土を削り取りますが、端がきれいに仕上 がります。 |
もぐら除けに、溝を掘ります。紐に沿ってスコップの刃を入れます。 | 反対側もスコップの刃を入れます。 |
土を掘り上げて、ブロック状に並べておきます。 | 覆土用の土を用意します。掘り上げた溝の土の表面の土は夏草の種が 混じっているので避けて、下の土だけを覆土に使用します。、 |
手で細かく砕いておきます。 | クワを使って、いま生えている草、夏草の種を取り除くため、2〜3cmくらい 削り取ります。 |
同 | 同 |
次に、2,3センチ耕起します。 | 宿根草(よもぎ等)の根を丁寧に取り除きます。 |
覆土が、均一にできるよう、クワの裏面を使って、平らに鎮圧します。 | 種籾を播きます。今回は、オケラ対策として、あらかじめ5〜6日水に浸して、 発芽寸前の籾を、半分播きました。写真奥の方が、発芽籾です。 |
籾と籾がひっついているものは離し、3cm〜2cm間隔になるようにします。 | 同 |
覆土をします。覆土は、籾が見えなくなる程度に土を被せます。覆土が 厚すぎると酸素不足で発芽しませんし、薄すぎると乾燥して発芽しません。 |
覆土が終わったら、クワの裏面を使って乾燥を防ぐために鎮圧します。 |
乾燥を防ぐため、最初に刈り取った青草を被せます。 | 鳥除けに糸を張ります。 |
小動物除けに、小枝を被せて完了です。 | 玉ねぎの除草です。玉ねぎ背が低く、草に負けますので、こまめに 除草が必要です。 |
完了 | チマサンチュの除草です。 |
完了 | ミニトマト、万願寺とうがらし、伏見甘長とうがらしの種まきです。 お米の苗代と同様に苗床を作ります。まず、表面の草を刈ります。 |
夏草の種の混じった、表面の土、草の根を削り取ります。 | 2,3センチ耕起します。 |
宿根草の根を取り除きます。 | クワの裏面を使って、平らに鎮圧します。 |
鋸鎌の背面を使って、10センチ間隔くらいにに溝筋を引きます。、 | そこに、3センチ間隔くらいに、ミニトマト、万願寺とうがらし、伏見甘長 とうがらしの種を播きます。 |
指で土をつまんで、覆土します。 | 乾燥を防ぐため、青草を被せます。 |
完了 | カボチャ、冬瓜の種まきです。2週間前に築いた鞍に、つるくびかぼちゃ、 冬瓜の種を播きました。 |
冬瓜の種まきです。つるくびかぼちゃも同様です。 | 冬瓜の種を7粒播きました。 |
指で1センチくらい押さえつけて | 指でつまんで覆土します。 |
手の平で押え付けて | 乾燥を防ぐため、草を被せて完了です。 |