川口由一さんの実地指導
2005年4月10日の指導の一部です。
えんどう 4月になって成長してきたので、2段目のわらを括ります。つるがわらに巻きついて上に延びていきます。 | 稲の苗代づくりです。籾を播く時期は、奈良県地方で4月20日前後が適期です。早稲の品種、陸稲等は生育期間が短いので、5月初旬まで播けます。籾の量は1反(1,000u)当たり7合です。ここ赤目では、株間40cm×30cmで田植えをしていますが、川口さんの桜井の田では、自然農に切り替えて長く、地力があるので、株間40cm×40cmで植え付けているそうで、籾の量は1反当たり4合で足りるそうです。株間については、早稲種は株間40cm×25〜30cm、晩生種で地力かあれば株間40cm×40cmで植え付けます。 まず、籾を水選します。水に浮くものは捨て、沈む籾だけを使います。 |
籾をざるに取って、乾燥させておきます。 | 苗代の大きさは、1反の田で、巾1.4m×18mの長さです。巾1.4mは除草するのに手が届くからです。まず、表面の土、草をくわで削り取ります。表面の土には、夏草の種がたくさん混ざっているので、丁寧に削り取ります。 |
次に2、3センチ耕起し、平らにします。 | 土のかたまりは、細かく砕きます。 |
くわの裏を使って、鎮圧します。このように平らにすることによって、籾にかかる覆土の厚さを均一にすることができます。 | 籾を播きます。手の中で籾を踊らすようにして播きます。 |
籾同士の間隔が2、3センチくらいになるようにします。 | もぐら除けのため周囲に溝を掘ります。この土を覆土に使います。 |
表面の土は夏草の種が多いので、その下の土を覆土にします。 | 籾が隠れる程度に覆土をします。 |
くわの裏を使って鎮圧します。乾燥を防ぐためです。 | 草を被せます。枯れ草は夏草の種が含まれるので、青草を撒くようにします。川口さんの足元の方ももぐら除けに溝を掘るようにします。この日は、この時点で雨が降ってきたので、溝掘りを省いています。 |
最後に、動物除けに笹の棒、木の枝等を乗せておきます。すずめの多い地方では、ネットを被せる必要がある場合があります。 | 陸稲の直播です。まず、くわで表面の土を削り取ります。 |
つぎに、2、3センチ耕起します。写真の筋間は60センチくらいありますが、筋間は40cmくらいが適当だそうです。 | 鎮圧したあと、籾を播きます。播く量は、水稲の苗代のように2,3センチの間隔になるようにばら播きします。 |
覆土をします。土は、くわを側面に入れて、その下のほうの土を覆土にします。 | 鎮圧します。 |
草を被せます。 | 完了です。 |
里イモの植え付けです。40cm間隔くらいにスコップで穴を掘ります。 | 里イモは種いもの上に親イモが付き、その上に小イモが付くので、深くに植え必要があります。 |
里イモを植え付けます。 | 草を被せます。芽が出て大きくなってきたら、掘り上げた土で、土寄せします。 |
瓜類の鞍築きです。先月寄せておいた土を砕きます。瓜類は根腐れしやすいので、周りより高くする必要があります。 | 鎮圧します。 |
冬瓜の種を9粒播きます。指で5mm〜1cmくらい埋め込みます。 | 草を被せます。芽が出てきたら、最後に1株を残して、後は間引きます。 |