実地指導

2014年4月13日の指導の一部です。
私は、この日、地元の行事で参加できませんでしたので、スタッフの三輪和正さんに撮影をお願いしました。

この日は、お米の籾おろし、苗代の作り方の指導です。イノシシ対策に早生種
のノギのある赤米を用意しました。ますで量を正確に計るため、両手ですり
合わせるようにしてノギを落として計るようにします。
籾おろしの時期ですが、大和盆地では、4月20日から4月いっぱいに
かけてが適期です。
籾種の量ですが、100u(1a)当たり5勺(0.5合)です。それに対する
苗代の大きさは、100u(1a)当たりだと1m×2mです。
種籾は水選します。水を張ったバケツに必要量よりやや多い目に種籾を
入れ、浮いた籾は取り除きます。塩水選という方法もありますが、水選で
充分です。
赤目自然自然農塾では、畑苗代といって、水なしの畑状態で苗を育てます。
畑苗代の方が、水の管理がいらない。より強くたくましい苗が得られる。等の
長所があります。苗は2ヵ月間水なしで健康に育ちます。

麦が植わっていますが、苗代を作るため、必要な面積を刈ります。刈った
麦、草は、最後に苗代の被覆に使いますので、夏草の種が混じらないように、
地上部から2〜3cmくらい上を刈っています。
 
クワを使って、いま生えている草、夏草の種を取り除くため、2〜3cmくらい
削り取ります。
 
2〜3cm耕起して、もぐらの凹凸などを修正し、平らに均します。宿根草
(よもぎ等)の根があれば、取り除きます。
覆土が、均一にできるよう、クワの裏面を使って、平らに鎮圧します。
 
籾種を播きます。手のひらで躍らすようにして、指の間から落ちるようにしま
す。一度に多く播くのではなく、2,3周して播くようにします。
籾と籾がひっついているものは離し、2,3cm間隔になるようにします。
 
もぐら除けに、溝を掘ります。
 
溝の土を覆土に利用します。掘り上げた、表面の土は、夏草の種が混じって
いるので避けて、5cmくらい下の土だけを覆土に使用します。
 
覆土は、籾が見えなくなる程度に土を被せます。覆土が厚すぎると酸素不足
で発芽しませんし、薄すぎると乾燥して発芽しません。
覆土、完了です。普通は次に、クワの裏面を使って乾燥を防ぐために鎮圧しま
すが、土の湿りでクワの裏面に土がひっつくため鎮圧はしませんでした。
 
乾燥を防ぐため、最初に刈り取った、麦・青草を撒きます。 稲わらも使う場合は、青草の上からふるようにします。(稲わらに湿りを吸わ
れないように)
 
乾燥を防ぐため、草の上から鎮圧します。 最後に、小動物、スズメ除けに小枝等を被せて完了です。
 
ニンジンの筋播きです。まず、クワ幅に草を刈ります。
 
クワ幅に、今生えている草、夏草の種を取り除くため、表面の土を2,3センチ
削り取ります。
次に、2,3センチ耕起します。
 
クワの側面を使って、土を砕きます。 ニンジンの種を播きます。
 
鋸鎌の背面を使って、ニンジンの種を土に落ち着かせます。
このような方法以外にも、種を播いた後、覆土する方法もあります。
乾燥を防ぐため、クワの裏面を使って鎮圧します。
 
乾燥を防ぐため、草を被せます。
 
完了 実習畑がこのところ乾燥がちであることから、湿りを保つための配慮として
しっかり、草の上からも鎮圧することにしました。
 
紫とうがらし、トマトの苗床です。 土を被せて
 
草を被せて完了です。