実地指導

2015年4月12日の指導の一部です。 

この日は、お米の籾おろし、苗代の作り方の指導です。イノシシ対策に早生種のノギのある赤米を用意しました。籾おろしの時期は、大和盆地では、4月20日から4月いっぱいにかけてが適期です。 

籾種の水選です。水を張ったバケツに必要量よりやや多い目に種籾を入
れます。、塩水選という方法もありますが、水選で充分です。
籾種の量ですが、筋間40p×株間30pの場合で、100u(1a)当たり
5勺(0.5合)です。それに対する苗代の大きさは、100u(1a)当たりだと
1m×2mです。なお、赤米の籾種は手でよくもんで、ノギを外してから量を
計るようにします。
浮いた籾は取り除きます。
 
ざるにあげて、乾燥させておきます。 赤目自然自然農塾では、陸(おか)苗代(畑苗代)といって、水なしの畑状態
で苗を育てます。陸苗代の方が、水の管理がいらない。より強くたくましい
苗が得られる等の長所があります。苗は2ヵ月間水なしで健康に育ちます。
苗代の場所は、田んぼの中で、湿り過ぎず、乾燥し過ぎず、また、できれば、
少し高い所(苗を土付きで取り出すため、低くなるため。)を選びます。

まず、苗代を作るため、必要な面積の草を刈ります。刈った草は、最後に苗代
の被覆に使いますので、夏草の種が混じらないように、地上部から2〜3cm
くらい上を刈ります。
 
同 1m×2mの苗代を作ります。 もぐら除けの溝を掘ります。張った紐に沿って、まず右側にスコップの刃を入
れます。
 
次に左側にスコップの刃を入れます。 左右にスコップの刃を入れたら、土をブロック状に横に積み上げていきます。
 
溝の土を覆土に利用します。掘り上げた、表面の土は、夏草の種が混じって
いるので避けて、下の土だけを覆土に使用します。
 
苗代の大きさ(1m×2m)に沿って、鋸鎌で切り込みを入れておきます。
この後、クワを使って、表面の土を削り取りますが、端がきれいに仕上
がります。
クワを使って、いま生えている草、夏草の種を取り除くため、3〜5cmくらい
削り取ります。
 
宿根草(よもぎ等)の根を丁寧に取り除きます。
 
高いところを削り取って、平らに均します。 覆土が、均一にできるよう、クワの裏面を使って、平らに鎮圧します。
 
籾種を播きます。手のひらで躍らすようにして、指の間から落ちるようにしま
す。一度に多く播くのではなく、2,3周して播くようにします。
籾と籾がひっついているものは離し、2,3cm間隔になるようにします。
 
覆土は、籾が見えなくなる程度に土を被せます。覆土が厚すぎると酸素不足
で発芽しませんし、薄すぎると乾燥して発芽しません。
 
土が湿っていて、団子状になって、うまく覆土出来なかったので、荒い目の
篩を使いました。
覆土、完了です。普通は次に、クワの裏面を使って乾燥を防ぐために鎮圧しま
すが、土の湿りでクワの裏面に土がひっつくため鎮圧はしませんでした。
 
乾燥を防ぐため、最初に刈り取った青草を撒きます。
 
稲わらも使う場合は、青草の上からふるようにします。(稲わらに湿りを吸わ
れないように)
乾燥を防ぐため、草の上から鎮圧します。
 
最後に、小動物、スズメ除けに糸を張ったり、小枝等を被せます。 完了です。
 
ほうれん草の筋蒔きです。この畝は低くて、地力も落ちているようなので、
前日に、斜面の草を4,5年積み上げていた腐葉土がたくさんあったので、
その腐葉土を、畝の上に積んで高くしました。
被せた草を、クワ幅くらいに除けて、
 
ほうれん草の種を播きます。 横の土を覆土します。
 
乾燥を防ぐため、クワの裏面を使って鎮圧します。 乾燥を防ぐため、草を被せて完了です。
 
フダン草の点播です。 草を刈って、株間40pに植穴を掘ります。
 
フダン草の種を5粒播きます。
 
人差し指で押さえつけて、土を被せます。 手の平で鎮圧して、
 
草を被せます。 完了
 
かぼちゃ、冬瓜などのウリ類用の、鞍築きです。ウリ類は幅の広い畝(平畝)
が必要ですが、根腐れしやすいので、植える部分を少し高くする必要が
あります。
1.5m間隔くらいに鞍を築きました。普通は、周りの土をクワで集めて鞍を
築きますが、今回は腐葉土がたくさんあったので、腐葉土を利用しました。
クワを使って鎮圧しています。
 
最後に草を被せて完了です。次回に、かぼちゃ、冬瓜の種を播く予定です。 里芋の植え付けです。里芋は、種芋の上に、親芋ができ、その周りに小芋
ができます。、小芋が露出すると肥大しませんので、土寄せが必要です。
 
種芋の大きさくらいの深さに植え付けます。 草を被せて完了です。ショウガも同様に植え付けました。