川口由一さんの実地指導
2009年5月10日の指導の一部です。
先月つくった苗代の除草です。まず、小動物除けの笹を取り除きます。 | 雑草を引き抜きます。広葉雑草は、稲と区別が簡単につきますが、同じイネ科の雑草の稗等は稲と区別がつきにくいので、慣れが必要です。稲は、茎が硬くて、針のようにとがっています。稗は稲と比べると茎がはるかに柔らかです。 |
宿根草等の引っ張っても根から抜けない草は、鋸鎌で切り取ります。 | 右は、イネ科の雑草。左は稲です。稲にはまだ籾がついています。 |
除草が終わったら、油粕、ぬか半々の補いをします。撒く量は、播いた籾の量の7倍の量を撒きます。補いは、油粕、ぬか半々、あるいは、ぬかのみにします。油粕単品は、成分が強すぎてよくありません。また、補いを撒く時期は、稲の背丈が3〜5cmくらいが適期です。 | 同 |
補いが、稲の葉にかかっていたら、棒等で掃くようにして、ぬかを落とすようにします。 | 上の田、奥の田の塾生の苗代が、鳥に荒らされていたので、鳥除けに糸を周囲に2段張りました。 |
上に、笹を被せて完了です。 | 野菜(とまと、茄子、ピーマン)の種まきです。とまと、茄子、ピーマンは、苗床で苗を育てて、畑に移植する方法をとります。やり方はお米の苗代づくりと同じ方法です。まず、草を刈ります。 |
次に、表面の草、夏草の種等をを削り取ります。 | 同 |
同 | もぐらの穴があるので、2,3cm耕起します。 |
くわを横にして、土を砕きます。 | 平らに均します。 |
くわの裏を使って、鎮圧します。 | 鎮圧完了。 |
ばら播きではなく、1粒づつ筋播きしますので、10cm間隔に、鋸鎌を使って、筋を引きます。 | 鋸鎌の刃の背を使って、筋を引いても結構です。 |
筋のところに5cm間隔くらいに、種を播きます。川口さんが播かれているのは、茄子の種です。その他、とまと、ピーマンの種を播きました。 | 種を播き終わったら、1粒づつ土を被せます。 |
次に、草を被せます。 | これらの野菜は双葉ですので、お米のように厚く草を被せると、出てこれませんので、お米よりは、薄く被せるようにします。 |
最後に、モグラ除けに溝を掘り、小動物除けに笹を被せておきます。 | じゃがいもの、芽かきです。じゃがいもは、茎1本1本に芋を付けるため、このように多くの茎があると小さないもがたくさんできるので、茎を2本に減らします。 |
芽かきは、根ごと抜ようにします。 | 茎2本にしました。 |
さつましもの植え付けです。さつまいものつるは、つるの3分の2を斜めに植え付けるようにします。さつまいもは、つるの葉のでているところから、根を出します。 | 鋸鎌で、植え穴を掘って、3分の2を斜めに植え付けます。 |
土を被せて | 完了です。さつまいもが、根を出して活着したら、周りの草を刈るようにします。もし、草丈が高い場合は、最初に草を刈ってから、植え付けてもかまいません。 |
わけぎの種とりです。わけぎを掘り上げます。 | 乾燥させて保存し、盆頃に球根を植え付けます。 |
陸稲の直播です。くわを寝かせて、V字型に溝を掘ります。 | 片面を鎮圧します。 |
陸稲の籾を播きます。 | 同 |
くわを使って、土を被せます。 | 鎮圧します。 |
草を被せます。 | 完了。 |
マムシに咬まれた場合の講習です。ここ赤目では、マムシが出没します。川口さんもいままで5匹のマムシを仕留められています。幸いいままで、マムシに咬まれた塾生はいませんが、もしものことを想定しての講習です。写真は、各小屋に置いているポイズンリムーバー(毒吸引器)の使い方です。 | 噛まれた人の搬送です。 |