川口由一さんの実地指導

2009年6月14日の指導の一部です。

畦塗りです。田んぼの水漏れを防ぐため、谷側を畦塗りします。山側は畦塗りする必要はありません。まず、紐を引いて、泥練りする幅を決めます。写真は、幅70cmくらいですが、これは、畦幅を増やすために広くしているもので、通常は。50〜60cmくらいの幅にします。 まず、紐に沿ってスコップを入れます。
 
田んぼ側もスコップを入れます。
 
次に、くわで土を砕いて泥を練っていきます。
 
さらに、細かく砕いて、練っていきます。
 
1往復半で終了です。 次に、畦側に泥を積んでいきます。
 
表面を平らに整えます。泥が柔らかいので、1日目はこれで終了です。1日置いて明日、仕上げを行います。
 
この場所は、昨日泥練りをしておいた所です。今日、仕上げをします。まず、泥を畦側に積み上げます。 くわの裏を使って、塗っていきます。
 
上側も塗ります。 3,4回塗って、仕上げていきます。
 
仕上がりです。畦豆を植える場合は、くわで植え穴を掘っておきます。 小麦の穂刈りです。刈った小麦は、室生山荘の倉庫で1か月間干して、川口さんの動力脱穀機で脱穀します。通常は、根元から刈って、2、3日天日干しして、足踏み式脱穀機で脱穀します。
 
田植えです。条間40cm、株間25cmで植え付けます。条間40cmは、除草に入るのに必要な幅です。これ以上狭いと除草作業がしにくく、広いと草が多く生えて困ります。株間は、夏の期間の短い地方では、早生種を、株間20cm〜25cmにします。川口さんの奈良盆地では、晩生種で、株間30cmから40cmとします。川口さんの巻向の田んぼでは、自然農20数年を経て、地力がありますので、株間40cmで植え付けているそうです。まず、条間40cm幅に棒を立てていきます。手前の方も、40cm幅に棒を立てます。 次に、紐を引きます。1列植え終わったら、40cm下げて紐を引きます。
 
苗は、3cm位の深さに、くわを使って取り出します。 植え付けです。この場所は、裸麦が植わっていたところで、夏草がほとんど生えていなかったので、裸麦を倒して植え付けを行いました。緑色の夏草が多い場合は、先に草を刈ってから植え付けを行います。まず、鎌を×に入れます。
 
次に、指2本で、植え穴を広げます。 苗の土は、3cmくらい付いたもので、植える深さは、5mm程、土が被る程度で、深からず、浅からずです。赤目の塾生は、浅すぎる人が多いそうです。稲が成長して、根が見えるのは、植え付けが浅すぎるそうです。
 
周りの土を軽く寄せて植え付けます。土を強く押さえつけないようにします。 植え付け完了。
 
さしを使って、25cm間隔に植え付けます。 同。 1列下がった、次の列は、さしを使わずに、前列の苗の位置を見て植え付けるようにします。
 
たまねぎの収穫です。玉ねぎは、朝掘り上げて、畑で乾燥して、夕方束ねるようにします。 10玉くらいを束ねます。
 
2束を結びます。 軒下に吊って、保存しますが、写真のようにずらして吊るすと、風通しがよく、よく乾燥します。
 
先月、玉ねぎの間に、もちとうもろこしを播種しましたが、芽を出していますので、周りの草を刈って、間引きをします。 間引き完了。
 
じゃがいもの掘り上げです。 収穫です。
 
さつまいもの手入れです。草を刈ります。 完了。
 
つるなしいんげんの種まきです。草を刈ります。 紐を引きます。
 
鎌を使って、40cm間隔くらいに植え穴を掘ります。 つるなしいんげんの種を3粒播きます。最終2本に間引きします。
 
指で1.5cm位の深さに植え付けます。 土を押さえて完了です。通常は、草を被せますが、6月の梅雨時ですので、乾燥しないのと、草を被せるとなめくじが発生するので、草は被せません。