実地指導

2016年6月12日の指導の一部です。 

本日は、田植えの実習です。まず、田植えの適期ですが、奈良地方では、6月中旬から下旬が適期です。遅くとも7月初めには終わるようにします。

小麦の収穫です。穂が完全に枯れて、完熟させて収穫するのがベストです。
小麦は、穂首が強く、手ではちぎれませんので、鎌で穂首を刈って、槌等で
叩く、または動力脱穀機で原麦にするか、あるいは根元から刈って、足踏み
式の脱穀機で原麦にします。
こちらは、裸麦の収穫です。裸麦は穂首が弱いので、5,6つ穂首をつかんで、
手でちぎって収穫します。
麦・小麦は、収穫したら、2、3日天日に干して乾燥させてから、脱穀し、
原麦にし、さらに2,3日直射日光で乾燥させ、保管します。 麦は収穫の
適期と乾燥が第一です。
裸麦は、麦ごはん、麦茶、はったい粉などにして食します。
穂首を収穫した後は、田植えのために踏み倒しておきます。夏草が多い場合
は、鋸鎌で草を刈ってから田植えをします。
 
水田の畔塗りです。田んぼの水持ちをよくするため、田んぼの低い方(谷側)
に面している所を畔塗りします。通常、畔塗りは2日間かけて行います。
一日目の作業です。畔の草を刈ってから、畔側と畝側に紐を50〜60センチ
幅に引っ張って、畔側と畝側の両側にスコップの刃を入れます。
次に、平鍬あるいは、三又の備中鍬で土を砕き、泥を練っていきます。
 
1往復半、泥を練った後、畔側に泥を積みます。 クワの裏面を使って、軽く積んだ泥を押さえます。ここまでが1日目の
作業です。
 
ここからが2日目で、前日に練った泥がやや硬くなっているので、さらに畔の
方へ積んで形を整えます。
クワの裏面を使って、泥を塗っていきます。
 
上面も塗ります。 再度塗って、仕上げていきます。
 
畔豆(黒大豆)の播種です。くわを使って株間60cmに凹みを入れます。 黒大豆を2粒播きます。
 
同 覆土はしません。 枯草を被せます。
 
完了です。この後、鳥除けに糸を張りました。 田植えです。条間40p間隔に植えるため、あらかじめ、40p間隔に
棒を立てておきます。
 
紐を張って、さしを使って株間30cmに植え付けます。
くわを使って、2、3cmくらいの厚さに土を付けて、苗床から苗を取り
出します。
 
鋸鎌を使って切り込みを入れ、、株間30cmに、1本植えします。
お米の苗の植え付けの深さですが、根から5ミリ〜1センチくらいの深さに
植え付けます。浅すぎると根が露出して生育が悪いですし、深すぎると
分藁が阻害されます。
植え付ける人数が多かったので、左右に分かれて植え付けました。
1列目が終われば、条間40cm下がって紐を張り、株間30cm間隔の前方を
見ながら、30cm間隔に植え付けていきます。
 
苗は1本植えを理想とします。生育期間が短い場合は2本植えもしますが、
せいぜい2本までです。3本、4本は多すぎてかえって分藁を阻害します。
田植えは、通常は、溝に半分くらい水を張った状態で行い、田植えが終わっ
たあと、、田んぼが3〜5cmくらい浸かるくらいに水を張ります。
先月、種まきしたつるありインゲンの支柱立てです。まず、草を刈ります。
 
しの竹2本を使って 合掌型に支柱を立てました。インゲンのつるがだいぶ伸びていたので、
支柱につるを誘引しました。
 
かぼちゃの補植です。4月の臨時集合日に種まきした、つるくびかぼちゃが、
発芽していない箇所がありましたので、中村さんの育てた苗を補植しました。
まず、鋸鎌で植穴を掘ります。
植穴にたっぷり水を注ぎます。
 
苗の植え付け 周りの土を寄せて植え付けます。
 
草を被せて、 ウリバエ除けに、あんどんを被せて完了です。