実地指導

2017年6月11日の指導の一部です。 

本日は、田植えの実習です。まず、田植えの適期ですが、奈良地方では、
6月中旬から下旬が適期です。遅くとも7月初めには終わるようにします。

裸麦の収穫です。裸麦は穂首が弱いので、5,6つ穂首をつかんで、
手でちぎって収穫します。
麦・小麦は、収穫したら、2、3日天日に干して乾燥させてから、脱穀し、
玄麦にし、さらに2,3日直射日光で乾燥させ、保管します。 麦は収穫の
適期と乾燥が第一です。
裸麦は、麦ごはん、麦茶、はったい粉などにして食します。
 
こちらは、小麦の収穫です。穂が完全に枯れて、完熟させて収穫するのが
ベストです。この日は、まだ穂が青く、収穫には早かったのですが、
田植えの実習のため、収穫しました。
小麦は、穂首が強く、手ではちぎれませんので、鎌で穂首を刈って、槌等で
叩く、または動力脱穀機で玄麦にするか、あるいは根元から刈って、足踏み
式の脱穀機で玄麦にします。
 
穂首を収穫した後は、田植えのために踏み倒しておきます。夏草が多い場合
は、鋸鎌で草を刈ってから田植えをします。
水田の畔塗りです。田んぼの水持ちをよくするため、田んぼの低い方(谷側)
に面している所を畔塗りします。通常、畔塗りは2日間かけて行います。
あらかじめ、前日に泥練の作業を行っておきました。
 
一日目の作業です。畔の草を刈ってから、畔側と畝側に紐を50〜60
センチ幅に張って、
畔側と畝側の両側にスコップの刃を入れます。
 
次に、平鍬あるいは、三又の備中鍬で土を砕き、泥を練っていきます。
1往復半、泥を練った後、
 
畔側に泥を積みます。ここまでが1日目の作業です。 ここからが2日目で、前日に練った泥がやや硬くなっているので、さらに畔の
方へ積んで形を整えます。
 
クワの裏面を使って、泥を塗っていきます。
 
上面も塗ります。
数回塗って、仕上げます。
 
畔豆(白大豆)の播種です。くわを使って株間60cmに凹みを入れます。

大豆を2粒播きます。
 
枯草を被せます。
完了です。この後、鳥除けに糸を張ります。
苗代周りの溝の埋め戻しです。ブロック状に積み上げた溝土を、元の状態
に1個づつ埋め戻します。
 
田植えです。条間40p間隔に植えるため、あらかじめ、40p間隔に
棒を立てておきます。
紐を張ります。
 
くわを使って、2、3cmくらいの厚さに土を付けて、苗床から苗を取り
出します。
紐に沿って、さしを使って株間30cmに植え付けます。
 
苗は1本植えを理想とします。生育期間が短い早生種の場合は2本植えも
します。
田植えは、通常は、溝に半分くらい水を張った状態で行い、田植えが終わっ
たあと、、田んぼが3〜5cmくらい浸かるくらいに水を張ります。
鋸鎌を使って切り込みを入れ、、株間30cmに、1本植えします。
お米の苗の植え付けの深さですが、根から5ミリ〜1センチくらいの深さに
植え付けます。浅すぎると根が露出して生育が悪いですし、深すぎると
分藁が阻害されます。
植え付け完了
 
1列目が終われば、条間40cm下がって紐を張り、株間30cm間隔の前方を
見ながら、30cm間隔に植え付けます。
2列目が終われば、さらに40cm下がって紐を張って、植え付けていきます。
 
苗代仕舞い。 苗を取ったあと、苗床の周囲の高くなった所の土を戻して、
平らにします。
株間30cmに植え付けていきます。
 
里芋の手入れ 乾燥を防ぐため、地際すれすれに刈らずに、少し上を草を刈ります。
 
ジャガイモの手入れ 
 
草を刈ります。 トマトの手入れ 脇芽を積んで、支柱に紐で結束しました。
 
ゴボウの手入れ  草刈り完了 2条の間の草は残しました。
 
サツマイモのつるの植え付け つるの3分の2を斜めに植え付けます。
 
乾燥を防ぐため、足で踏んで土を固めます。 草を被せて完了です。