川口由一さんの実地指導
2009年7月25日の指導の一部です。
実習田のこちらの稲(赤米)は、床が高くて水の乗りが悪く、あまり分藁していません。 | こちらは、水がよく乗っており、よく分藁しています。(トヨサト他) |
水田の除草です。2週間前に除草をしており、2回目の除草です。除草は、早生種では、7月いっぱい、中手種、晩生種で、8月10日頃までに終わるようにします。その後、稲は幼穂を形成し、細根が横に張り、根を傷めると再生しませんので、田んぼに入らないようにします。また、その頃には、稲は大きく成長しており、もう草に負けることはありません。稲の足もとに草々虫達がいるようにします。 | 草の刈り方ですが、鋸鎌を少し土の中に入れて、茎を残さず刈るようにします。それで、その草はもう生えてきません。茎が、5mmでも1cmでも残っていると、すぐに生えてきて、より強く根を張ります。ただし、8月の最終の除草の時は、鎌を土の中に入れると、稲の根を傷めますし、すぐに草が生えてきても、もう草に負けることはありせんので、茎を残して刈ります。 |
1列置きに刈るようにします。ただ、ここ赤目では、2週間後にしか来れませんので、この日のうちに、全面を刈りました。 | ここは、苗代のあった場所に植え付けた黒米ですが、水口から土が流出してきて、深植えになっています。深植えは、分藁を阻害しますので、根元の土を取り除きます。 |
根もとの白い部分の土をすけました。これを「株すけ」といいます。 | きゃべつの種まきです。ここは、先月、溝の土を畝に上げて整えていますので、表面の土を削っても夏草の種が中の方に混じっています。苗床には向きませんが、2週間後に来ますので、その時きっちり苗床の除草をするということで、ここに苗床を作ることにしました。 |
まず、被せてある枯草を取り除きます。 | くわで、平らにします。(通常は、夏草の混じった表面の土をくわで削り取ります。) |
くわを使って、鎮圧します。乾燥を防ぐためと、覆土を均一にするためです。 | 鎮圧終了。 |
くわを使わない時は、この時期、くわを直射日光を当てると、金属部分が熱くなり、柄がガタつきますので、刃に草を被せて、日光が当たらないようにしておきます。 | 奥はばら播き、手前は、丁寧な方法で、鎌で筋を引いて、5cm間隔に種を播きます。 |
ばら播きです。 | こちらは、5cm間隔で播いています。 |
覆土します。(通常は、夏草の混じった表層の土を避けて、下層の土を覆土にします。 | 被せるための青草を刈ります。 |
乾燥を防ぐため、覆土を鎮圧します。 | こちらは、指で土を被せます。 |
手のひらで鎮圧しておきます。 | 最後に青草を被せます。 |
普通は水をやる必要はありませんが、土が乾燥している場合、種まきが遅れている場合には、1回だけ水をたっぷりと撒くようにします。 | にんじんの除草です。2週間前に片面除草しています。 |
完了です。 | このにんじんは3月に種を播いたもので、1回間引きをしています。 |
キャベツの除草です。 | このキャベツは、春に収穫予定のものが、冬場にひよどりに結球部分を食べられ、再度結球したものです。収穫します。 |
結球部分を収穫したあと、新芽がいくつか出ていますので、芽かきし、1つだけ残します。その芽を再び結球させるようにします。 | 草刈り、芽かき完了。 |
ねぎの草刈りです。これも2週間前に片面刈っていましたので、中央」部分を刈りました。 | にんじんの種取りです。 |
にんじんの種です。 |