川口由一さんの実地指導

2005年7月9日、10日の指導の一部です。

7月9日(土) 室生山荘で1ヶ月干した麦の脱穀です。多くの塾生の麦を脱穀しますので、短時間で脱穀できる川口さんの動力脱穀機を使って、小麦、裸麦を脱穀しました。この日は雨が降っていましたので、室内で作業を行いました。麦の乾燥は、ここでは1ヶ月間陰干ししていますが、刈り取って2日間くらい直射日光にあて、脱穀してからも2日間くらい直射日光にあてて乾かすのがベストです。 道具を使っての脱穀です。先端の木の部分を水平に麦に当てて脱穀します。
7月10日(日) 昨日脱穀した、麦わらくずを田に戻します。 水田の除草です。2週間前に1列置きに除草した残りの列を除草します。除草は草の根元から刈るのを基本としますが、ミゾソバ等は引っこ抜いてひっくり返して、その場に敷きます。
 
右の苗代は陸稲です。左の苗代は赤米です。苗代から稲を取り出しています。 苗代の後を平らにして、草を敷いて、そこに陸稲を植え付けます。
 
陸稲の田植えです。株間20センチ間隔で植え付けます。小さな苗は2本植えします。 直播きした陸稲の補植です。生え揃っていないところがありましたので、補植します。
 
じゃがいもの収穫です。この日は雨が降っていたので、いも掘りには不向きでしたが、ここ赤目では1ヶ月に1度しか来ませんので、この日、行いました。いもが雨で濡れると腐りやすいので、普通は雨の日はしません。 アンデスいもがたくさん収穫できました。このいもは8月にまた植え付けて秋に収穫できます。
じゃがいもの収穫の後に、小豆を播きます。鎌で50センチ間隔で笹等の根を切り、2粒づつ播いていきます。小豆は7月中が播き時で、早く播きすぎると、大きく育ちすぎて豆を付けません。 かぼちゃ等の草刈りです。全部刈らずに、かぼちゃの周りの草を刈ります。
 
とうがんの除草。このとうがんは元気がいいので、周りを広い目に草刈りします。 里芋の土寄せです。スコップで穴を掘ってそこに里芋を植え付けていましたので、周りの草を刈って、掘り上げていた土を埋め戻します。里芋は種芋の上に親芋を付け、親芋の上に小芋を付けるので、土寄せすることで、小芋ができやすくなります。
 
里芋の土寄せ完了です。 さつまいもの除草です。つるが延びてきたら、そこに根を張り芋を作り出して、元のいもが太らないので、ときどきつる返しします。
 
きゃべつ、ブロッコリーの苗床作りです。草を刈り、表面の土を削って、夏草の種を取り除きます。この場所は、笹の根が張っているので、くわで耕起して、笹の根を取り除きます。 平らにして、くわで鎮圧して、凹凸をなくします。
きゃべつ、ブロッコリーの種をばらまきします。 種が見えない程度に覆土します。覆土の土は写真右側のくわのところの表面の土を取り除いた後の土を用いました。
 
枯れ草を被せます。 くわで鎮圧します。この日は雨が降っており、くわの裏に土がひっつきますので、草を被せてから、鎮圧しましたが、普通は、鎮圧してから、草を被せます。