川口由一さんの実地指導

2006年7月8日、9日の指導の一部です。

土曜日の共同作業です。この日は、室生山荘で麦の脱穀を行いました。小麦は、足踏み式脱穀機でも脱穀できますが、裸麦の場合は、足踏み式では脱穀できないし、棒で叩いて脱穀すると時間がかかりますので、川口さんが専業農家の頃に最初に買ったという動力脱穀機を使用しました。 最初は裸麦から脱穀しました。
 
裸麦が終わってから、小麦の脱穀を行いました。棒で叩いての脱穀も他の場所で行っています。この後、唐箕にかけて、わらくず等を飛ばして、小麦は製粉機で粉にしました。夕食は、小麦粉を使った、すいとん等にして頂きました。 日曜日の実地指導です。今年から新たに借りた新田の除草です。まず、水田の水を落として、畝の部分は水に浸からないようにして作業をしやすくします。
 
除草は、根元から刈るようにします。根は抜かないで、そこで朽ちさせます。その上の茎の部分で刈ると、そこから、また、伸びてきて、根は最初よりも広く張るようになります。 写真では見にくいですが、稲の根が何本か見えています。浅く植えすぎていて分結が少なくなるので、このような場合は、少し土を被せます。
 
人が除草しやすいように、条間を40cmにしていますが、できるだけ、へびのように、体を細長くして除草していきます。
前日、室生山荘で脱穀した麦のくず藁を田に返します。 ジャガイモの収穫です。葉が黄色く枯れかけてきたら適期です。スコップを入れて、少し掘り起こし、
 
茎をつかんで、土を落として、芋を掘り出します。このようにして、できるだけ耕さないようにします。 収穫です。
 
ジャガイモのあと、サツマイモを植え付けますが、表面がでこぼこでしたので、平らにならしています。 こちらは、モロヘイヤの植え付けです。モロヘイヤは自家採種ができないと云われているそうですが、川口さんの畑の3,4年目の自家採種の苗をポットに入れて持って来られたものです。
 
モロヘイヤは40cmくらいの高さで摘心して、わき芽をたくさん出させるそうです。収穫は、上の方の10cm〜15cmくらいを摘んでいきます。 まわりの土を寄せて植え付けます。
サツマイモの植え付けです。今年も福岡の松尾さんがたくさんの苗を送ってくださいました。つるの3分の2くらいを斜めにして植え付けます。写真の鎌より下の部分が植え付け部分です。 株間40cmくらいに植え付けました。
 
かぼちゃの草の手入れです。
 
かぼちゃの茎を切らないように、丁寧に刈ります。 里芋の土寄せです。里芋はスコップで穴を掘って植え付けていましたので、横に積んでおいた土を戻します。
 
一度刈ったキャベツを、再度結球させます。キャベツは、刈った下の茎からいくつも芽をだしますので、一芽だけ残して、それを結球させるようにします。