川口由一さんの実地指導
2009年7月11日、12日の指導の一部です。
7月11日(土)の共同作業、小麦、麦の脱穀です。先月、穂刈りした小麦・裸麦を1ヶ月間室生山荘の倉庫で陰干ししたものを脱穀します。1日で脱穀を終わらせるため、川口さんが昔使っていた動力式脱穀機で脱穀しています。麦の乾燥ですが、通常は、収穫して2日くらい天日に干して、脱穀して原麦にし、さらに2日間、天日に干して充分に乾燥して、保存します。 | この脱穀機は穂刈した小麦、裸麦を脱穀することができます。足踏み式脱穀機を使用する場合は、穂刈りでは脱穀できませんので、根元から刈って脱穀するようにします。また、裸麦の場合、穂首がよわいため、足踏み式脱穀機では、脱穀することができません。 |
少量の場合は、槌で叩いて脱穀できます。このあと、ふるいにかけます。 | ふるいにかけた後、唐箕にかけて、麦藁くずを飛ばします。 |
同 | 最後に製粉機を使って、粉にしました。粉にして保存すると、カビやすく、また、酸化しますので、食するたびに粉にするようにします。 |
7月12日(日)の実地指導です。水田の苗代仕舞いです。苗代部分は、でこぼこで、そのままでは、田植えできませんので、整地する必要があります。通常は6月中に田植えを終わるようにしますが、実習のために残してあります。まず、草を刈ります。 | もぐら除けのために掘った溝を埋めます。 |
苗代を作ったときに、表面の土を削って積んだ土を、くわで、平らに均します。 | この場所は、野菜の苗床に使用した部分です。夏草が生えているので、削りとります。 |
だいたい、平らに均しました。 | 条間40cmで植え付けていきます。株間は前方の株間を参考に植えていきます。通常は、刈った草を敷いてから植え付けますが、土がどろどろなので、後日、草を敷くようにしました。 |
メイチュウが入って、茎が黄色くなっている苗がありました。 | 指で押さえて、虫をつぶします。 |
植え付け完了。2週間後の臨時講習会の日に草を敷きます。 | 水田の除草です。この場所は、夏草のみぞそばが特に多く、このままでは、稲が完全に草に負けてしまいます。1列置きに刈るようにします。 |
1列置きの草刈り完了です。虫たちが生息できるよう、刈ったところの草が少し伸びてきた頃に、残った列を刈るようにします。ただし、ここ赤目では、この時期で2週間に1度しか来れませんので、帰る時には、全面刈るようにしています。 | 昨日、脱穀した麦藁くずを田んぼに返します。田圃で育ったものは、田圃に戻すようにします。 |
小豆の植え付けです。紐をひっぱって、株間50cmくらいで、鋸鎌を使って、草の根を切ります。 | 小豆を2粒播きます。 |
種の厚さくらい土を被せて、 | 薄く草を被せて、完了です。 |
たまねぎの間に播いておいたトウモロコシが順調に育っています。トウモロコシの草刈りです。内側だけ刈るようにします。 | ふだん草の手入れです。両側の草を刈ります。古い葉は取り除きます。 |
さつまいもの手入れです。除草してつるあげします。さつまいもは、つるが伸びてそこに根をさしてそこに小さないもができて、元のいもが太らないので、ときどきつるあげをして、根が挿さないようにします。 | 陸稲の草刈りです。片面だけ刈るようにします。 |
完了です。 | ねぎの草刈りです。これも片面だけ刈るようにします。 |
完了です。 | にんじんの種取りです。枯れた花から順次摘み取っていきます。 |
菊菜の種取りです。 |