川口由一さんの実地指導
2010年7月10日、11日の指導の一部です。
7月10日(土)の室生山荘での麦の脱穀です。塾生が穂刈りして収穫した小麦、裸麦を1ヶ月間山荘の倉庫で乾燥させたものを動力脱穀機で脱穀しました。塾生みんなの麦を1日で脱穀するのに、手動あるいは足踏み式脱穀機で行うと1日では終わらないので、やむを得ず石油を使った機械を使用しています。 | ここ、室生山荘では、倉庫の中にござを敷いて、1ヶ月間乾燥させましたが、通常は、収穫後2、3日天日に干して、脱穀して原麦にしたら、さらに2日ほど天日に干して、瓶等に入れて保存します。 |
こちらは、槌で叩いて脱穀しています。このあと、篩(ふる)いにかけます。 | 篩いにかけたら、唐箕にかけて、藁屑等を飛ばします。 |
唐箕にかけた後ですが、まだ、少し藁屑が残っています。 | こちらは、お米の籾すり機のミニダップですが、これで、残った藁屑を飛ばすことができるので使用しました。 |
完了です。 | 次に、製粉機で粉にしました。この製粉機もやむを得ず使っていますが、農的暮らしをする場合は、石臼で粉にできます。 |
粉ふるいで、ふすまと粉に分けます。 | 7月11日(日) 水田の除草です。稲の苗が幼いときは、草に負けますので、草の生育を抑えるため除草します。除草は、1度に刈るのではなく、1列おきに刈るようにします。水の管理ですが、3〜5センチくらいの高さに水を張るよう水の出口で水位を調整しますが、水は張りっぱなしではなく、水位が下がって溝に溜まるだけになったら、水を3〜5センチくらいに張るを繰り返します。水を張りっぱなしにしないようにします。特に長年に亘り自然農を行ってきた田んぼでは、亡骸の層ができ、水を張りっぱなしだと、急激に分解が進み、高濃度の養分が稲の根を損ねますので、注意が必要です。亡骸の層が異臭を放つ状態は、赤信号で、水位を下げてガスを空中に抜くようにします。 |
苗代仕舞いです。田んぼの一部に苗代を作っていましたが、そこに苗を植え付けます。写真は苗代から苗を取りだした後です。 | 草を刈ります。通常は、水を張らずに行いますが、7月3日の臨時集合日以降、田んぼに水が入っていなかったので、水を張ったまま行いました。刈った草は、田植えが終わってから、株の間に敷くようにします。 |
高い所の土を、低い所に持っていって、全体を平らに均します。 | 完了です。 |
紐を引っ張って、条間40cm、株間30cmに植え付けます。 | 1列目が終わったら、40cm下がって、2列目を植え付けます。 |
稲の苗の背丈がかなり高くなっており、植え付け後に倒れる心配がありますので、苗の上部の葉をちぎって少し背丈を低くしました。 | 同 |
稲の背丈を少し低くしての植え付けです。 | フダン草(べんり菜)の種取りです。 |
写真の位置で刈って、束にくくって、乾燥したのち、種を取ります。 | フダン草の間に播いたゴーヤが育っています。ゴーヤの支柱を立てます。 |
赤目に自生している、笹(しの竹)を利用して支柱を立てました。1本では弱いので、3、4本重ね合わせて使用します。 | 同 |
完了です。 | キャベツの畝の手入れです。両側の草を刈ります。 |
同 | 完了です。 |
オクラの手入れです。イノシシの子に畝を荒らされました。修復します。この後、雨が強く降ってきましたので、昼食にしました。昼食後、小豆の種降ろし等の指導がありましたが、私は、田畑を巡回する役目があり、写真はございません。ご容赦願います。 | オクラの畝の修復完了。 |