実地指導

2013年7月13日(土)、14日(日)の指導の一部です。この日も川口さんは足の具合が思わしくなく、お休みでした。

7月13日(土) 室生山荘での麦・小麦の脱穀です。短時間で脱穀を済ます
ため、動力脱穀機を使って脱穀しています。
麦・小麦は刈った後、直射日光で2日程よく干して、脱穀して原麦にしてから、
更に直射日光で2日程よく乾燥させて貯蔵するのがベストです。
 
麦の量が少量の人は、ござの上で、槌で叩いて原麦に脱穀しました。 槌で叩いた後、篩にかけて、大きなわら屑を取り除きます。
 
唐箕でわら屑を飛ばします。 唐箕を使った後、籾摺り機のミニダップにかければ、さらに細かなわら屑を取り
除くことができます。
 
最後に、製粉機で粉にしました。製粉機を使用した場合、熱をもつので、よく
冷ましてから袋に入れるようにします。
翌7月14日(日) 水田の草刈りです。
 
水田周りの畔の草は、刈って水田に入れます。 幼いお米の苗が草に負けないよう、草の生育を抑えるため除草します。除草
は1列おきにおこない、しばらくしたら残った列の草を刈るようにします。
幼いころは、面倒を見てあげて、最後は作物にまかせるようにします。
除草は、水が豊富にあって便利なところは、水位を落としてすると、作業が楽
ですし、茎からすぐに芽を出す草などを乾燥することができます。水の便が
悪い水田では水を張ったまま除草を行います。
除草は早生種で7月いっぱい。中・晩生種で8月10日くらいまでに作業を
終えるようにします。8月の幼穂形成の営みに入るまでの、この1カ月の手入
れが大事です。その後は何もせず、お米の足元に草がある状態にして、
生命活動を盛んにさせます。
水の管理ですが、3〜5センチくらいの高さに水を張るよう水の出口で水位を
調整しますが、水は張りっぱなしではなく、水位が下がって溝に溜まるだけに
なったら、水を3〜5センチくらいに張るを繰り返します。水を張りっぱなしに
しないようにします。(自然農に切り替えた当初の田んぼでは水を張りっぱなし
で可)特に長年に亘り自然農を行ってきた田んぼでは、亡骸の層ができ、
水を張りっぱなしだと、急激に分解が進み、高濃度の養分が稲の根を損ねます
ので、注意が必要です。亡骸の層が異臭を放つ状態は、赤信号で、水位を
下げてガスを空中に抜くようにします。
 
稗などは、地上部スレスレに茎を残さず刈るようにします。ミゾソバは表面に
根を張っているだけなので、引っこ抜いて裏返します。
1列置きの草刈り完了。
昨日脱穀した麦がらを田んぼに戻します。
 
完了 地這きゅうりの種播きです。まず草を刈ります。(草丈5cmから10cmくらい)
 
1m間隔くいらいに点播します。 きゅうりの種を5粒播いて、指先で押さえて土を被せます。
 
草を被せて完了です。 先月播いた、ズッキーニの手入れです。
 
周りの草を刈って、1本に間引きます。 里芋の土寄せです。里芋は種芋の上に親芋ができ、親芋の上に小芋ができ
ます。そのままだと小芋が地上部に露出します。小芋が露出した状態だと、
芋が肥大しませんので、土寄せします。まず、草を刈ります。
 
畝のサイドの土を掘ります。 土を寄せます。
 
土寄せ完了。 最後に、草を被せて乾燥を防ぎます。
 
完了です。 オクラの手入れ(除草)です。片面だけ草を刈るようにしました。
 
完了。 つるありいんげんの種播きです。株間40cmくらいで2条植えにします。草を
刈ってから40cm間隔に植穴を掘ります。
 
つるありいんげんの種3粒播きました。最後は2本に間引きます。 同 
 
1cmくらい指先で押さえつけて、土を被せます。 草を被せて完了です。
 
もちとうもろこしの種まきです。まず、草を刈ります。 株間35pくらいに2粒播きます。
 
草を被せて完了です。 さつまいもの手入れ(除草・つるあげ)です。つるが伸びてくると途中で根を
さして、芋が肥大しませんので、つるをあげて途中の根を切ります。
除草は根元からきっちり刈ります。
 
完了です。 キャベツ・ブロッコリーの種播きです。
 
クワを使って土を2,3cm耕起します。 クワの側面を使って土を細かく砕きます。
 
宿根草の根がある場合は取り除きます。 クワの裏面を使って、平らに鎮圧します。
 
鋸鎌の背面を使って、10cm間隔くらいに、播き溝の筋を引きます。 5cm間隔くらいに、種を播きます。
 
薄く土を被せて、手のひらで押さえつけます。 最後に草を被せて完了です。