実地指導

2014年7月12日(土)、13日(日)の指導の一部です。

7月12日(土) 室生山荘での麦・小麦の脱穀です。短時間で脱穀を済ます
ため、動力脱穀機を使って脱穀しています。
麦・小麦は刈った後、直射日光で2日程よく干して、脱穀して原麦にしてから、
更に直射日光で2日程よく乾燥させて貯蔵するのがベストです。
この動力脱穀機は、穂狩りした麦・小麦も脱穀することができます。
 
麦の量が少量の人は、ござの上で、槌等で叩いて原麦に脱穀しました。
この後、篩にかけて大きな藁屑を取り除きます。
こちらは臼で脱穀しています。
 
唐箕でわら屑を飛ばします。 小麦の製粉
 
翌7月13日(日) 水田の草刈りです。 幼いお米の苗が草に負けないよう、草の生育を抑えるため除草します。除草
は1列おきにおこない、しばらくしたら残った列の草を刈るようにします。
幼いころは、面倒を見てあげて、最後は作物にまかせるようにします。
除草は、水が豊富にあって便利なところは、水位を落としてすると、作業が楽
ですし、茎からすぐに芽を出す草などを乾燥することができます。水の便が
悪い水田では水を張ったまま除草を行います。
除草は早生種で7月いっぱい。中・晩生種で8月10日くらいまでに作業を
終えるようにします。8月の幼穂形成の営みに入るまでの、この1カ月の手入
れが大事です。その後は何もせず、お米の足元に草がある状態にして、
生命活動を盛んにさせます。
水の管理ですが、3〜5センチくらいの高さに水を張るよう水の出口で水位を
調整しますが、水は張りっぱなしではなく、水位が下がって溝に溜まるだけに
なったら、水を3〜5センチくらいに張るを繰り返します。水を張りっぱなしに
しないようにします。(自然農に切り替えた当初の田んぼでは水を張りっぱなし
で可)
 
稗等の草は、地上部スレスレに茎を残さず丁寧に刈ります。茎を残せばより
強靭になってすぐに生えてきます。ミゾソバは表面に根を張っているだけな
ので、引っこ抜いて裏返します。株の周りの草は鋸鎌で刈りにくければ手で
抜きます。
一列置きの除草完了。
 
畔塗りしたところに草が生えてきて、モグラ穴が発見しにくいので、クワで
草を削り取り、クワの裏面で畔を塗りなおしています。
この作業を「けらばなし」といいます。
水田周りの畔の草は、刈って水田に入れます。
 
昨日脱穀した麦がらを田んぼに戻します。
 
陸稲の除草です。 完了
 
小豆の点播です。なお、この地方の種降ろしの適期は7月20日頃です。
播き時が早すぎると、葉っぱばかりが茂り、身付きが悪くなります。
3条植え株間35〜40cmに
 
2粒播きました。 1cmくらい指先で押さえつけて、土を被せます。
 
梅雨で今後も雨が降りそうなので、ナメクジに新芽を食べられないように、
草を被せずに寄せるだけにしました。
完了
 
先月の臨時集合日に移植したトマトが育っていますので、支柱を立てます。 品種はミニトマトなので、わき芽は摘みません。
 
ゴマの移植です。 スタッフの畑で育ったゴマの苗を、移植します。
 
株間20cmに植え付けました。 かぼちゃ、とうがんの草の手入れです。平畝の草丈が高く伸びているので、
30cmくらいの高さに、草を刈ります。
 
かぼちゃ、とうがんの周りは、1メーターの円くらいに地面すれすれに刈り
ます。行燈は取りはずします。
同 
 
里芋の土寄せです。里芋は種芋の上に親芋ができ、親芋の周りに小芋が
できます。そのままだと小芋が地上部に露出し、小芋が肥大しませんので、
土寄せが必要です。まず、株周りの草を刈ります。
株の周りに、土を寄せます。
 
草を被せて完了です。
 
完了 さつまいもの植え付けです。つるの3分の2を斜めに植え付けます。
 
 
草を被せて完了です。 4月に播種したむらさきとうがらしの移植です。
 
苗床から取り出して、植え付けます。
 
草を被せて 完了です。