実地指導

2017年7月8日(土)、9日(日)の指導の一部です。

7月8日(土) 室生山荘での麦・小麦の脱穀です。例年は、短時間で脱穀
を済ますため、動力脱穀機を使っての脱穀も行っていましたが、故障のため、
使用できませんでした。
麦・小麦は刈った後、直射日光で2日程よく干して、脱穀して原麦にしてから、
更に直射日光で2日程よく乾燥させて貯蔵するのがベストです。
写真は、もち裸麦の槌を使っての脱穀です。
ゴザの上で槌で叩きます。
 
この後、篩にかけて大きな藁屑を取り除き、最後に唐箕にかけて、
細かな藁屑も取り除きます。
小麦で、穂刈りではなく、根元から刈った茎付の場合は、足踏み式脱穀機で
脱穀できます。裸麦の場合は、穂首が弱いので、足踏み式脱穀機では
脱穀できません。
 
脱穀が終わったら、 篩にかけて大きな藁屑を取り除きます。
 
唐箕でわら屑を飛ばします。
 
小麦の脱穀完了です。細かな藁屑が混ざっている場合は、
箕で吹き飛ばすか、ミニダップを使えばきれいに脱穀できます。
 
小麦の製粉です。 翌7月9日(日) 水田の草刈りです。
幼いお米の苗が草に負けないよう、草の生育を抑えるため除草します。除草
は1列おきにおこない、しばらくしたら残った列の草を刈るようにします。
幼いころは、面倒を見てあげて、最後は作物にまかせるようにします。
除草は、水が豊富にあって便利なところは、水位を落としてすると、作業が楽
ですし、茎からすぐに芽を出す草などを乾燥することができます。水の便が
悪い水田では水を張ったまま除草を行います。
除草は早生種で7月いっぱい。中・晩生種で8月10日くらいまでに作業を
終えるようにします。8月の幼穂形成の営みに入るまでの、この1カ月の手入
れが大事です。その後は何もせず、お米の足元に草がある状態にして、
生命活動を盛んにさせます。
水の管理ですが、3〜5センチくらいの高さに水を張るよう水の出口で水位を
調整しますが、水は張りっぱなしではなく、水位が下がって溝に溜まるだけに
なったら、水を3〜5センチくらいに張るを繰り返します。水を張りっぱなしに
しないようにします。
 
2週間前に一列おきに除草した残りの列を除草します。
稗等の草は、地上部スレスレに茎を残さず丁寧に刈ります。茎を残せばより
強靭になってすぐに生えてきます。ミゾソバ等の水草は表面に根を張って
いるだけなので、引っこ抜いて裏返します。株の周りの草は鋸鎌で刈りにく
ければ手で抜きます。
土が露出したままの苗代仕舞の箇所に、昨日脱穀した麦藁屑を敷きました。
 
一列置きの除草中
 
1列置きの除草完了です。 畦豆の補植です。先月蒔いた畦豆が、鳥に食べられたか、
ほとんど発芽しなかったので、早生の青豆を補植しました。
 
青豆2粒を播きました。 見えるぐらいの深さに指で押え付けて、
 
草を被せて完了です。 オクラの手入れとトマトの植え付けです。
 
オクラの株周りは、地面すれすれに除草しました。その他は、乾燥を防ぐ
ため10cmくらいの草丈に除草しました。
トマト用の支柱を立てます。
 
植穴を掘ります。 植穴に水を注いで
 
トマトの苗を植え付けました。 最後に補いに、ヌカ、油粕半々を撒いて完了です。
 
オクラは、一箇所2株までに間引きました。 スイカの手入れです。5月に播種したスイカが少し大きくなっています。
周りの草を刈ります。
 
 
刈った草を敷いておきます。 里芋の土寄せです。里芋は種芋の上に親芋ができ、その上に子芋が
できます。子芋が露出していると芋が肥大しないので、土寄せが必要
になります。
 
土寄せする株周りは、地際まで刈って、その他は、乾燥を防ぐため10cm
くらいの草丈に刈りました。
溝の土を掘って、土地寄せします。
 
土寄せ完了。 草を被せて
 
完了です。 茶豆インゲンと三尺ささげの点播きです。
 
草丈10cmくらいに、草を刈ります。 80cm間隔くらいに、紐を2条張ります。
 
株間50cmに植穴を掘ります。
 
インゲン豆3粒を播きます。ささげも同様に播きました。 指で押え付けます。
 
手の裏を使って、土を押え付けます すす竹を使って支柱を立てます。
 
完成です。 冬瓜、カボチャの手入れです。
 
周囲の草を刈ります。 サツマイモの手入れです。
 
草刈り完了です。チマサンチュの株は残しました。 ゴマの手入れ  疎の部分には、移植します。
 
キャベツ、ブロッコリーの種まきです。 草を刈ります。
 
草の種の混じった表面の土を削り取ります。 次に、2,3センチ耕起します。
 
宿根草の根があれば、取り除きます。 平らに均します。
 
クワの裏面を使って、平らに鎮圧します。 鋸鎌の背を使って、15cm間隔に種の播き溝を引きます。
 
キャベツ、ブロッコリーの種を7cm間隔くらいに播きました。 土を被せます。
 
草を被せて 最後に、乾燥を防ぐために、鎮圧して完了です。