川口由一さんの実地指導
2001年7月7日、8日の指導の一部です。
7月7日(土)撮影 室生山荘の倉庫に1ヶ月間乾燥させた各塾生の小麦、大麦、はだか麦等。 | 川口さんの動力脱穀機。1960年製だそうです。赤目では、ガソリンを使いたくなくて、ここ3年間は人力の脱穀機を使っていましたが、この日1日で脱穀等をするには、機械の方がはるかにスピードが速いので、使用しました。 | 穂刈りをした小麦等の脱穀。 |
唐箕。人力で風を送って小麦に混ざった表皮等を飛ばします。 | 製粉機を使って、粉にしています。 | 7月8日(日) 水田の除草。7月いっぱいから8月10日くらいまでは、稲が草に負けるので除草を行う。全部刈らずに半分残す。 |
草を半分残すのは、虫たちの生息場所を残し、できるだけ自然のバランスを壊さないようにするため。 | この場所で収穫された籾殻を土に返す。 | じゃがいもの収穫。スコップ等は使わずに、茎をつかんで引っこ抜く。 |
かぼちゃのまわりの除草。草にからんだつるはそのままで、草の根元だけ切っておく。 | キャベツの除草。まわりの草を刈ると虫にやられるので、背丈の高い草だけ中層で刈る。 | トマトの植えつけ。トマトは乾燥を好むので、畝のまわりに水が溜まらないように。 |
トマトは発根作用が強く、茎からどんどん根が出るので、深植えする。そのほうが、根が多くなって元気に育つそうです。 | 補いに、苗から少し離れたところにヌカを撒く。本来は無肥料だが、赤目では畑から持ち出すばかりで、食べた後の糞尿等は畑に戻すことができないので、補いが必要。 | 小豆の種まき。草の中にまくことにより、鳥の被害を防げる。 |
さつまいもの植えつけ。つるの3分の2くらいのところまで、土に植える。育ってくると、つる上げを行い、つるの先の方からの発根をさせないようにする。 | 深根ネギの土寄せ。 | 里いもの土寄せ。だいこんの根元に植えておいた里いもが発芽している。時期が遅くなってしまったが、除草をおこなう。 |
里いもは、種いもの上に親いもができて、その上に子いもができるので、子いもを大きくするには、土寄せが必要。 | キャベツの苗の植えつけ。 | 水田の水位を保つため、水の出口の調整。 |
※ | 水田の水位は、3〜5cmくらいつかる程度に水を入れて溜め、水位が下がったらまた、水を入れることを繰り返すのがいいらしい。すなわち、水に浸かることにより分けつが進み、水位が下がることにより地温が上がり、成長がよくなる。でも、ここ赤目では、毎日水を管理できないので、田にはずっと水を入れている。谷の水なので冷たく、地温を下げるので稲の成長にはよくないが、いたしかたない。上の写真の水田は、水位が低すぎ、稲の分けつが進んでいなかったので、川口さんが水位を上げるように水の出口を操作されていました。 |