実地指導

2013年8月11日の指導の一部です。(川口さんはお休みです。)

水田の最後の草刈りです。早生種では、7月いっぱい。中手種、晩生種で、8月10日くらいまで、遅くても盆までには、最後の除草の作業を終わるようにします。それを過ぎると、稲は幼穂形成の営み(茎が扁平から丸くなる)に入り、稲の根を傷めますので田んぼに入らないようにします。特に、開花交配の時期はぜったいに田んぼに入らないようにします。その後は、草刈りは行わず、広い田んぼに稲のみが育つのではなく、稲の足元に草のある状態にします。
水の管理は、早生種は9月いっぱい、中生種、晩生種は10月中旬まで。その後1カ月は、雨でたまる水だけにします。

水田における最後の草対策です。田植え後1カ月に稲は少年期から青年期
になりますが、早い目、早い目に草を刈ると元気よく育ちます。ちょっと手遅れ
になると草に圧倒されます。適期適格に、少し手を貸してあげると、実りを手
にすることができます。
ここ、赤目では、イノシシ対策にノギのある赤米(もち・うるち)を栽培していま
すが、うるちの赤米の方は、極早生種で、既に穂が出て開花交配の時期に
入っています。この時期に田んぼに入ると、お米の根を痛め、収量が落ちます
ので、草が生えていても中に入らないようにします。
 
もちの赤米の方は早生種で、まだ、背丈も低い状態なので、最後の草刈りを
行います。最後の草刈りは、稲の根を痛めないように、一度に3列の草刈りを
行います。また、稲の根を損ねないように、地上数センチ浮かして刈るように
します。できるだけ足を踏み入れないようにするため、一度に3列刈るように
します。
3列一度に刈る。まず、真ん中の列を刈っています。
 
右の列を刈っています。 左の列を刈っています。
 
完了です。水の便のいいところでは、水位を下げると、作業がしやすくなりま
す。
きゅうり、ズッキーニの手入れです。除草をしますが、草丈を10cmくらいの
高さに刈って、乾燥を防ぎます。
 
チシャの種取りです。
 
オクラの手入れです。草を刈ります。乾燥を防ぐため、草丈は10cmくらいに
刈ります。
完了です。
 
補いにぬか、油粕半々を撒きます。 白菜の点播です。畝の草を刈って、株間40cmに植穴を掘ります。
 
植穴の土をほぐします。 白菜の種、5〜7粒を播きます。
 
覆土にする土は、鎌で刃を入れて、草の種の混じっていない地面の中の方の
土を覆土に用います。
 
薄く、種が見えなくなる程度に覆土します。 乾燥を防ぐため鎮圧します。
 
草を被せて完了です。 ニンジンの筋播きです。まず、草を刈ります。(種蒔きの適期は8月末から9月
初めです。)
写真は、先に覆土用の土を確保するため、植え筋のサイドにクワの刃を入れ
ているところです。、夏草の種の混じっていない中の方の土を覆土にします。
 
クワを使って、クワ幅に草の茎、根、土の表面の夏草の種を削り取ってから、
2,3cm耕起して、平らに均します。
くわの裏面を使って、平らに鎮圧します。
 
ニンジンの種を播きます。 種が見えなくなる程度に薄く覆土します。
 
乾燥を防ぐため草を被せます。 乾燥を防ぐため、クワの裏面を使って鎮圧します。(覆土の後、鎮圧しても可)
 
水をたっぷり与えます。 最後に、畝の真ん中のもちとうもろこしの補いを兼ねて、ニンジンの筋との間
に補いのぬか、油粕半々を撒きました。